I Love…… (ページ35)

今日:35 hit、昨日:2 hit、合計:4,503 hit

35 ページ35

.

としみつさんが私の背後から壁に向かって手を伸ばし、私の顔の横にはとしみつさんの手が……所謂背後からの壁ドンされて今私は見動きができない状態だ。

と「……りょうにできて、俺にできないっていうのは何だ」

ヤバい……怒ってる……
この状態どうやって逃げれば……

と「上手く加減できなくて怒られるからか。アイツと違って」

『い、いえ……そういうわけじゃなく…』

と「………もしかしてお前、とっくにりょうと──」

『……!!バ、バカじゃないですか!?そんなことあるわけない!!』

と「バ……!?」

『りょうさんは相談に乗ってくれたお礼にやっただけで、恋愛としては全然見てませんし……!!としみつさんとは……ッ!!』

……何口走ろうとしてるのだ。
これじゃあ尚更としみつさんと話すのが……

『ごめんなさい……ッ』

私は部屋の扉をドアノブに手を取ろうとすると「話はまだ終わってねぇ!!」とバンっと扉が開かないように手で抑えられた。

『すみません…許してください……としみつさんには無理なんです……無理です……無理………』

今にでも泣きそうな私……そんな時私の首筋から何か温かい感触がきた。

と「……バカ。俺に面と向かってバカって言った女はお前だけだ。バカついでに言うけどお前の事は俺の手足だと思ってる。だからお前が、りょうだろうが他の奴らだろうが持ち主以外に気を向けているのがすっげぇ気に食わねぇ……以上」

それって私のこと──