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としみつside
さっきまでその辺にいたはずのAの姿がない。
買い出しに行ったかと思ったが靴はある。
一体どこに居るんだ……
と「……ん?なんだ?」
仮眠室前には人集りがあった。
今そこで撮影してはないはずだが……
と「なんだ。何かあったのか?」
ニ「それがこの部屋から──」
「うわーーッッ!!痛い痛いたい!!!!!!」
『ご、ごめんなさい!!』
と「……!?」
「あっ、そうそう。そんな感じ優しくね優しく……いいねー良くなったよー」
『こ、こうですか?』
「うん。上手いよ」
仮眠室の中からAとりょうの声が。
会話だけでも如何わしい内容……この中で何をしてんだ?
と「おい!何して……」
俺は勢いよく扉を開けるとそこには──
り「え?」
『あれ?どうしたんですか皆さん』
仮眠室のベッドにうつ伏せになってるりょう、そしてその横にいるA。
虫「部屋の前まで大声聞こえてたけど何してたの?」
『ごめんなさい…りょうさんにマッサージ頼まれたんですが、私が力強くしたせいで…』
り「まぁ…ナリちゃんがマッサージしてくれたおかげで少し楽になったよ」
と言いつつ依頼主であるりょうは相当痛かったのか未だに横たわったまま。コイツどんだけ力強くマッサージしたんだ……
り「んじゃそろそろ撮影再開するかなー」
りょうはベッドから降り仮眠室から出ていき、俺とAだけになった。
『ごめんなさい。私も撮影のじゅ──』
と「りょうと何話してたんだ」
『えっ……?』
最近りょうと話してるところを度々見かける。
きっとりょうはAのことが好きだ。
きっとお近づきになりたいから……
『としみつさん。りょうさんとは何も話してません。ただお仕事に関しての相談を──』
と「だったら俺にしてくれよ!俺には頼りにならねぇのか…?」
『いえ……そういう訳では……』
バジマ「大河さーん」
『あ、はい!今行きまーす』
話の最中に部屋から出て行ったA。
Aは俺のことどう思ってるのか……
俺を諦めてりょうに……
俺のこの気持ちを知らずに……
と「……馬鹿A」
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作者名:コロッケ | 作成日時:2023年11月1日 5時