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『としみつさん!?』
私はとしみつさんの元に戻り、額に手を当てた。
さっきより熱い……やっぱり無理させたのかな……
『とりあえずお部屋に入りましょう！』
私は鍵を借りて、としみつさんを部屋へ連れてった。
『としみつさんはベッドで横になっててください。あと体温計どこですか？あと氷枕は？』
と「その前にクローゼットからスウェット出してくれ」
『あ、はい……えーと、これですか？』
私はスウェットを探してると、傍にいるとしみつさんが急に服を脱ぎ始めた。
『わああああ!!いきなり脱がないでください!!』
と「こんなの仕事で見慣れてるじゃねぇか」
『それでもです！』
私はとしみつさんにスウェットを渡して、氷枕を用意しに行った。その後、体温計でとしみつさんの熱を計ると38度だった。相当無茶してたんだ……
『…今日本当は迷いました。バディとして凄い心配で、すぐに家に帰って欲しかった。でもとしみつさんは根っからのYouTubeクリエーターだから』
と「YouTubeクリエーター……ね…」
『間違ってますか？』
と「いや、その通りだな」
『だけど私の判断間違ってなかったなって思いました。今だから言うけど気にしてたんですよ。としみつさんのこないだの「治療」。もしかして他に意味でもあったのかなぁ──とか考えちゃって。でもさっきのとしみつさんの「ありがとう」で吹っ切れました』
と「……!!じゃあもう俺につかなくても…」
『いえ！これからも手加減せずバシバシ鍛えてください！私ついていきますから！』
と「お前……」
『何か食べますか？作りますよ！これでも料理には自信が──』
としみつさんの目を見ると体調とは別に何か寂しそうな目をしていた。
と「しんどいから寝る。帰れ」
『でも少し何か食べないと』
と「邪魔だ。帰れ」
『としみつさ──!!』
帰れって言ったとしみつさん。
だがとしみつさんは私の手を握ってて離す様子はなかった。
しばらく私は様子を見ていたが、手は離れず寝息だけがたっていた。
な……にこれ……
帰れないじゃん……
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作者名：コロッケ | 作成日時：2023年11月1日 5時
