19 ページ19
.
「としみつさん！ま、待ってくだい！さっきの態度はあまりにも…
訂正してください。これじゃ…」
と「うるせぇな…黙れよ。
あまりうるせぇと、また口を塞──」
『キャアアァァァ‼︎!』
***
ドカッ!!
『‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥……あ』
目を覚ますと何故か玄関にいた私。
もしかしてさっきのは夢か………
そういえば昨日としみつさんが来てお見舞いを貰って、それから───
『………ッ!!』
重症だ。
熱は下がったがロクに寝れてない気がする。
だって……
目を閉じるとあの時の光景がぁぁぁ‼︎!
だめだ…これじゃ仕事にならない
なんとかしないと…そう思いながら普段通りに出勤したのだが……
「おい」
『……ッ‼︎』
後ろを振り向くと、元凶のとしみつさんの姿があった。
と「そんなとこに突っ立ってると邪魔だ」
元凶はなーんとも思わず、私の横を通り去っていった。
本当にアレは、ただの治療だったのか…
「で、ナリちゃんは攻略できそうなの？」
『こ、こうりゃ…!?』
その日の昼休憩。私はてつやさんとニトロ爆弾さんとお昼ご飯を食べていた。
『なんですかそれ…！』
て「え、だって結局としみつが忘れなくてここに来たんでしょ？」
ニ「俺もそう思ってた。5年も片想いしてたんですよね？」
『いえ！それはもう本当にどうだってよくって、クリエイターとしてとしみつさんのこと尊敬できると思って来ただけなんですよ！』
『いくとさんだって、としみつさんは指示も的確でやりやすいって言ってたじゃないですか』
ニ｢まぁそうだけど……あ｣
『だいたいとしみつさんってクリエイターとしては優秀ですが、男としては全然サイテーの部類というか──』
｢悪かったなサイテーで｣
『………!!??』
私が熱弁してる中、いつの間にか背後にはとしみつさんの姿が……
と｢相性いいな。俺も同じだ｣
と｢俺もお前を女だと思ったことはない｣
グサッ
て｢ご、ごめんねナリちゃん…なんか…｣
言い返したいけど、言い返せない……
だって今まで私が彼に見せた姿といえば──
�ゞ�腹で倒れお粥を恵んでもらった
��体調不良で看病してもらった
……まぁ自己管理が悪かったのは確かだね
でもいいんだ。
仕事に生きますから私は………
虫｢あ、いたいた！ナリちゃん！｣
『虫さん？』
虫｢今度ナリちゃんの歓迎会やるんだけど……｣
『歓迎会!?』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コロッケ | 作成日時：2023年11月1日 5時
