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『はぁ……』
具合は悪いわ、としみつさんに勘違いされるわ……私どうすれば……
とりあえずシャワーに入って温まろ……
シャワー上がったら薬飲んで……あれ？薬あったかな……？
今から薬局に……って、まだ外は雨降ってるし、湯冷めで尚更風邪悪化しそうだし……
まぁいいや。一晩寝たら良くなると思うし。
私はシャワーから上がり寝室に向かおうとすると、インターホンが鳴った。
『はい……えっ!?』
玄関の扉を開けると、そこにはとしみつさんの姿があった。
『としみつさん……どうし……』
と｢…おい！｣
熱のせいなのか力が抜けてしまい、倒れかけた所としみつさんが前から受け止め抱きめてくれた。
と｢手がかかりすぎだお前は。ったくここまで…｣
『……ッ!!としみつさんこそ気が向いた時だけ優しくしないでください!!来るなって言ったくせに自分は来るんですか!!』
私は抱きしめられた体を引き離し彼に思いをぶつけた。
と｢気が向いた…？｣
『今日の傘だって今だって……私の気持ちはどうでもいいと思ってるくせに!!』
『あの時……としみつさんに会わなければ……バディにならなければ……としみつさんを好きに………ッ!!』
私は涙目に訴えてると、彼は私の両手首を掴みながらお互いの唇が重なった。
と｢病人がギャーギャー騒ぐんじゃねぇ。何が気が向いた時だけだ。俺はお前の世話役だ。困った時に助けるのが当たり前だら。お前がヘタレそうな時に助けるのを忘れんな｣
それがなんでキ………
と｢だから勘違いすんな。これは治療薬だ。あとこれ飲んでさっさと寝ろ｣
としみつさんは私に袋を渡して部屋から出ていった。
中身を確認すると、そこには薬に栄養剤、体に良さそうな物が入っていた。
としみつさん……何かと私の事心配してくれてたんだと笑みが零れた。
……いや待てよ？
さっき治療薬とか言ってされたけど、あれってキスだよね……？
何が治療薬よ!!??
キスじゃん!!ただのキスじゃん!!
私はさっきの出来事を思い返したせいで、顔が赤くなりその場で倒れ、その場で夜を過ごしたのであった。
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作者名：コロッケ | 作成日時：2023年11月1日 5時
