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今日の仕事が終わり、お店から出ると高級車が店前に停まっていた。もしやと思い、ひょこっと車内を覗くととしみつさんの姿があった。
彼も私の事に気づいて“乗って”という素振りを見せ、私は助っ席に乗った。
と「よぉお疲れさん」
『ありがとうございます。迎えに来てくれたんですか？』
と「撮影も早くに終わってな。近くにある飯屋予約したからそこでいい？」
『はい。いいですよ』
と「んじゃ行くか」
としみつさんはお店に向かって車を進めた。
りょうくん以外の人とご飯に行くのって何だか新鮮に感じる。
お店に向かうもお互い何も話すことなく、ただただ無言が続く。私から何か話しかけた方がいいのか、とか考えてると、彼から先に口が開いた。
と「岡崎の生活も慣れたか？」
『え？…あ、はい。住みやすくて好きです』
と「そっか」
と「……」
『……』
しまった!!会話が途切れてしまった!!
何か話が広がる内容を……!!
と「……結構店にりょう来るの？」
『えっ？』
またとしみつさんは私に質問してきた。
2人きりで話す機会とかないから色々聞きたいんだよね、と思い普通に回答した。
『初日の時は来てくれましたが、その後は来てませんよ？……でも、毎日仕事終わったらLINE来ますね』
と「……そっか」
としみつさんの表情がお昼の時より暗く感じる。
撮影の後だから無理してるのかな？
と「……着いたぞ」
としみつさんは車を停め店内へ向かう。
私も急いで彼の後を追い、店内に入ったのだった。
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作者名：ぺぺぺ | 作成日時：2022年6月3日 21時
