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り「改めまして、R coffeeオーナーのりょうです。これからよろしくね?」
まさかのカフェのオーナーがりょうくんで驚きと喜びが頭の中でごちゃ混ぜになっている。これからの私はどうすればいいの…!?
り「──ん?Aちゃん?」
『……はっ!!ご、ごめんなさい!!』
り「大丈夫?具合悪い?」
りょうくんは私を心配する目でこっちを見ている。
ダメだ。出勤初日に心配させる事なんてしちゃ……
『だ、大丈夫です。何でもないで……ッ!?』
私はなんでもない事を告げようとした瞬間、私の額にはりょうくんの手が置かれていた。
り「…うん。熱はないみたいだね。初日だから緊張しちゃったかな?」
『り、りょうくん……ッ』
り「それじゃ俺はこれからまた撮影だから行くね?」
りょうくんは「頑張ってね」と私の頭をぽんぽんと撫で、お店を後にした。
『りょうくん……』
私はりょうくんが居なくなってから先程の会話を思い出す。
りょうくんが私の額を触ったり、頭をぽんぽんって……ッ
思い返す度また顔が赤くなりそう……!!
「中村さん大丈夫?」
『はっ!!だ、大丈夫です!!』
ダメダメ!!今は仕事中なんだ。ちゃんと集中しないと!!
りょうくんの為に頑張って、また頭ぽんぽんされるんだ!!とちょっと意気込んだ私であった。
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2022年6月3日 21時