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MV撮影もそろそろ終盤。
次にアー写を撮ると衣装に着替えに行ったとしみつくん。一体どんな風になってるんだろう…
と「……よっ、お待たせ」
『……ッ!!』
私の前にやって来たとしみつくんは素敵な衣装……そしてカッコよくセットされた髪型で戻ってきた。
と「どうだ?少しいつも違う感じだろ?」
『うん……凄く……かっこいいよ』
と「へへっ、さんきゅ。あともう少しだから頑張ろうな」
としみつくんは私の頬を優しく摩ってカメラの前に立った。
パシャパシャとシャッターが鳴る中何度もポーズを決めていく彼。そのかっこいい姿を見て私も撮りたいと思いポケットからスマホを取り出したが、今は仕事中だし他のスタッフさん達に申し訳ないと思い撮るのを辞めた。
「よし、おっけーです」
と「ありがとうございます。あ、A」
『なに?』
としみつくんは私に近づいてきた思いきや、手に持っていた私のスマホを取って、パシャっと私を含めて自撮りをし始めた。
と「……よし。ちゃんと写ってる。はいよ」
『えっ!?えっ……!?』
スマホが戻ってきて確認すると、今としみつくんが撮った写真がフォルダの中に収まっていた。
と「特別だからな?」
『あ、ありがとう…ッ』
としみつくんは颯爽と最後の撮影に向けて衣装に着替えに行った。
私は先程撮った写真を確認するとお互いの距離が近く、としみつくんはとてもカッコよく写っていた。としみつくん…私が撮ろうとしてたの気づいてたのかな?
にしても私の顔が何とも言えない表情してる。いきなりすぎたのもそうだけど他の人には見せれない……
と「…何気に食わない顔してんだ?」
『わぁ!?としみつくん!?……それはピエロ?』
と「おう。可愛いだろ?」
私は『うん。可愛いね』と言い返すと、としみつくんは私の耳元で……
と「お前の方が可愛いだろ((ボソッ」
『えっ!?』
耳元で不意に囁くとしみつくん。
私はびっくりして彼の方を向くと、顔はメイクのせいで表情が分からなかったが耳が赤く火照っていた。
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ぺぺぺ(プロフ) - 蛍さん» 蛍様、コメントありがとうございますm(_ _)m最近更新遅めですが、それでも読んで頂けたら嬉しいです!! (2022年7月21日 17時) (レス) id: 83a7dfa38f (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - コメント失礼します。ぺぺぺさんの作品、全作見てます!更新頑張ってください! (2022年7月20日 12時) (レス) id: 1c4d9bd2ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2022年5月18日 17時