夢で逢いましょう

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気がつけばここは夢の中。
いつもの様にベッドの上に寝ている私と……


ト「よっ」


『トシく……いや、としみつくん……』


と「……やっぱバレてたか」


目の前にはトシくんならぬ、としみつくんの姿があった。


『どうしてずっと隠してたの？』


と「わりぃ……隠すつもりじゃなかったけど、現実のお前に会ってから言いづらくなって……」


『そうなんだ…でもどうして私の夢の中に？』


と「それは俺にも分かんねぇんだ。あの曲を書いてからお前の夢の中に入るようになったんだ」


『あの曲ってもしかして……』


と「あぁ……“夢で逢いましょう”」


“夢で逢いましょう”……今MVを撮っている曲だ！
でも私の前に現れる度違う格好でいた理由とかあるのかな？


と「お前と初めて夢の中で会った時さ、すげぇ辛そうな顔しててさ。少しでも何か喜ばせようと思って俺なりに頑張ったんだけど……変だったか？」


『ううん!!私は嬉しかったよ!!最初は本当にとしみつくんなのか分かんなくてモヤモヤしてたけど、現実でも夢の中でもとしみつくんと一緒にいれて楽しかったよ！』


と「そっか。それでさ撮影の後大事な話があるんだけど…」


『大事な話？』


と「この前の話の続き。ちゃんと現実のお前に伝えてぇからさ」


この前の話……ッ!?話ってもしかして……!!
待って待って!!私夢の中でとしみつくんに告白を……ッ!!


と「……あっ、そろそろ時間だな」


気がつけば私達の周りに終わりを告げる白い光が纏ってきた。


『としみつくん!!あの時の告白は……ッ!!』


私はあたふたしていると、としみつくんは私の口元に人差し指を指した。


と「今度は現実の俺から現実のお前に言わせてくれ……な？」


『う、うん…！』



こうして私達は光に包まれて現実の世界に戻った。



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