58 ページ9
時刻は12時。旅行が開始されてから24時間が経過した。カフェで昼食を済ませ、私達は次に神社に向かった。
しっかり参拝して皆でおみくじを引いて内容を報告した。
し「末吉」
ゆ「末吉」
と「吉。Aは?」
『へっへーん!!大吉!!』
大吉だなんてラッキー!!それよりなんて書いてあるんだろう…
と「願い事、人の助けで整う。争わぬようにせよ」
し「争い勝つとも損あり」
ゆ「わがまませねば諸事叶う」
『……ッ!!』
ゆ「Aちゃんはなんて書いてあったの?」
『えっ!?大したこと書いてないよ!!』
し「えー見して見してー!!」
『だーめ!!ほら早く結びに行こう!!』
私は急いで自分のおみくじを折って、おみくじ掛けに結んだ。
『……よしっ、ほら早くホテルに戻ろうッ!!』
し「えっ!?なんかAちゃん張り切ってない?」
ゆ「眠くないのかな?」
と「……───」
ゆ「おーい、としみつー。行くよー」
と「今行くー」
***
としみつside
Aのやつ、おみくじの内容見てからおかしくなってる。何か変な事が書いてあったのか?
内容を聞くも大したことねぇって言って急いで結んでるし、絶対おかしい。
Aが結んだ後、俺はAの隣に結んだ。するとチラッと隣を見ると、Aのおみくじの内容が見えていた。
と「……ッ!!」
あぁAのやつ、コレを見てたのか。本当可愛いやつだな。俺は心の中で笑った。
そうだ。記念にお守りでも買うか。きっと何かの役に立つに違いねぇ。
と「すみません。お守りを…」
ゆ「おーい、としみつー。行くよー」
と「やっべ。今行くー。すみませんコレで…」
俺は適当にお守りを指さして購入し、遅れて駐車場へ向かった。
車には既にAが乗っていて、俺はAの隣に座った。
と「なぁA」
『な、なに?』
と「遅かろうが早かろうが俺は絶対幸せにしてやるからな」
『は、はぁ!?何いきなり!?気持ち悪い…ッ!!』
Aは顔を赤くしてそっぽ向いてたけど、効果がデカすぎたのか?
まぁいいや。だってAのおみくじにこう書いてあったから…
【縁談 気長く思いすてず居れば 心のままになります】
143人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2022年1月7日 23時