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し｢僕は決めました。仮眠券を使う！｣
旅館に戻るとしばゆーが仮眠券を使うと宣言した。だが、スマホケースに挟んでいたはずの仮眠券が1枚も見当たらないと焦っていた。
ゆ｢俺もじゃあ仮眠券使おうかな｣
と｢え、ゆめまる仮眠券無くなったことね？｣
『それどうしたの？』
昨晩のゲームで全ての仮眠券を失ったはずのゆめまる。だが手元にはしっかり仮眠券を持っていた。
ゆ｢トイレに落ちててさ｣
し｢おい、携帯電話の中に入っていただろ？｣
ゆ｢まぁ携帯落ちてたんで、俺仮眠券無いからちょうどいいや！つって｣
し｢君は仮眠券を盗んだということですね？｣
結局盗みは無効ということで、仮眠券はしばゆーの元に戻ってきた。するととしみつがゆめまるに仮眠券を渡していた。
ゆ｢そっか！朝まで起きてたらくれるって言ってくれたんだよ｣
と｢この3人振り返ってみろ。バスケットボールしただろ？｣
ゆ｢ありがとうとしみつ!!｣
私がいない間にそんな絆が芽生えてたんだ。なんだかエモくて良いなぁと3人の様子を眺めていた。
ゆ｢だけど俺はまだ余裕があるので使いません｣
し｢いや、俺は今です｣
ゆ｢ごめんな。状況が状況だで返すわ｣
し｢俺もなんかごめん｣
と｢これがバスケットボールの絆か……｣
『なんだかホッコリする……』
ゆ｢1枚ちょうだい俺拾ってあげたから｣
｢｢『えっ……？』｣｣
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作者名：ぺぺぺ | 作成日時：2022年1月7日 23時
