ツンデ恋歌2 (ページ36)

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｢──うん!いい感じになりました。以上でAさんのソロ撮影を終了します｣

『ありがとうございました!!』

私の出番は終わり、他のメンバーの撮影が終わるまで休憩になった。

高岡さん｢Aさん。次としみつさんなので呼んできて貰ってもいいですか？｣

『えっ!?としみつ!?…わ、わかりました』

私がとしみつを呼びに行くなんて……私は控え室に向かってる最中、虫さんが私に言ってきた言葉を思い出した。

もしやこのタイミングでこの姿を見せるなんて……

私はぎこちない足取りで控え室に行くと、そこにはとしみつの姿はなかった。これから撮影なのにどこ行ってんだよ…

私は至る所探すも見つからず外に行く事にした。

すると、白いタキシードを着たとしみつの後ろ姿が見えた。

『…こんな所でなにやってんのさ』

と｢……!!びっくりしたなぁ。別に外の空気吸いに来ただけだし｣

私は『ふーん』と言いながら、としみつのタキシード姿を見てドキッとした。なんでそんなにタキシード似合うんだよ。

そういえば私今ウェディングドレス着ているんだ。としみつはどんな反応をするんだろ。

『そ、それより私に何か言うことない？ドレス似合ってる、とか』

と｢はっ、知ってるか？独身女がドレス着たら婚期遅れるんだってよ｣

『なっ…!?どこのどいつよ。小さい頃｢僕絶対Aちゃんと結婚して素敵な旦那さんになる!!｣って言ってたのは』

と｢おまっ!?昔の事蒸し返すんじゃねぇよ!!｣

『今更になってコイツ何言ってんの？って感じだし、正直ギャグとしてもプロポーズとしても13点くらいの出来だね。センスないわ』

と｢さっさと忘れろ馬鹿｣

『……!!忘れてもいいの？』

と｢あ？｣

『本当に忘れてもいいの？』

と｢……あぁ、忘れちまいな。昔のことは｣

『…ふん。そうかよ』

なんだ…結局似合ってるどころか馬鹿みたいに喧嘩をする私達。終いには昔の告白を忘れろって言うのか。本当にとしみつは私の事好きなの……？

と｢……その代わり｣

『えっ……？』

としみつは私の顎をクイッと上げてきて……

と｢今度は文句無しの100点満点を言葉を言ってやるよ｣