ツンデ恋歌2 (ページ17)

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し｢さぁ皆…朝ごはんだよ!!｣

朝食会場に着くとそこには7人分の朝食が……
でも今ここに残ってるのは2人……一昨日までは全員であんなに大騒ぎしてたのに虚しく感じる。

『皆で朝ごはん食べてゴールを迎えたかったね』

し｢大丈夫だよ。だって心の奥にちゃんと皆がいるから…｣

『しばゆー…』

頭が回ってないせいか、しばゆーの言葉にじーんとしてしまい皆との旅行の思い出を思い浮かべながら最後の朝食を堪能した。

朝食を済ませ後は終了の時間を待つのみ。
残り1時間半と言ってもやっぱり限界を超えている。

今にでも目を閉じて夢の世界に入りたい……
……だめだ!!としみつと完走するって約束したんだ!!私は彼から貰った交通安全のお守りを握って約束を再度確認した。

部屋に戻って片付けをする私。自分の荷物は大丈夫だが、先に帰った人の荷物がちらほらと見える。もう帰る前にちゃんと確認してほしいもんだ……

『しばゆー。忘れ物ないか周りみてくるね』

し｢あいよー｣

私は部屋にしばゆーを残して部屋の外に忘れ物がないか見に行った。忘れ物がないか見に行ってると旅館の女将さんに会った。

『女将さん!!この度はお世話になりました』

｢いえいえ。こちらこそお越しいただいてありがとうございます｣

『ずっと騒いでて迷惑と思いましたよね？』

｢そんな事ありませんよ。賑やかそうで楽しんで頂けた方がこちら側としては嬉しい限りです｣

『…ありがとうございます!!』

｢またお越しくださいね｣

『はい!!絶対来ます!!』

女将さんと別れ、私は戻ろうとすると部屋の方から驚いた様な大声が聞こえた。

『どうしたの？』

し｢Aちゃん……俺……

アウトになっちゃった☆｣