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としみつも脱落し、私としばゆーが残った。まさかこの2人が残るなんて誰もが予想してないはずだ。
残り時間もあと4時間。私達は少しでも眠気覚ましとして各自お風呂に向かった。ゆっくりお風呂に浸かって少しでも時間が進めばと思うも、長時間入っていると逆に眠気が増してきそうな感じになって早く上がってしまった。
部屋に戻ったらちょうどしばゆーも戻ってきていて、朝食の時間まで部屋で時間を潰していた。だがやる事が無さすぎて私達は外に出て散歩する事にした。
何か面白いもの無いかなぁと2人で琵琶湖の方まで探索していると、まさかのアレと再会した。
『……!!しばゆー!!アレ!!』
し｢これは…… あの時あいつらと立てた誓いの棒だ」
昨日ゆめまるが波際に刺した木の棒がまだ刺さったままだった。
『まだ立ってたんだね』
し｢アイツらの意思はここにあった!!｣
『私てっきり倒れてるのかと……』
し｢ここまで来たら寝ないぜ｣
『そうだね。最後まで残ろう!!』
私はとしみつから帰る前に渡されたお守りをポケットから取り出した。
し｢Aちゃん。それどうしたの？｣
『としみつが帰る前にくれたの』
し｢へぇーとしみつも気前のいい事するねー。ねぇちょっと見せてー｣
私は『いいよ』としばゆーに渡すと、お守りを見ていたしばゆーが急に笑いだした。
『えっ!?なに!?』
し｢Aちゃん…このお守りちゃんと見た？笑｣
『いや…見てないけど……』
し｢ここ見て……笑｣
私はしばゆーが指した所を見ると、そこには｢交通安全｣と書かれていた。
『えぇ!?これってもしかして……』
し｢交通安全のお守りだね笑｣
としみつの野郎ちゃんと見ないで買ったなぁ……せっかく大事に持ってたのに、交通安全って書かれていたら何かやる気が失せてきた。
『はぁ……交通安全って……』
し｢でも無事に元気で帰って来れるようにっていう意味もあるんじゃない？｣
『うーん……まぁそういう事にしとこうか笑』
としみつから貰ったお守り……彼からの思いを無駄にしないよう私は残りの数時間、気を引き締めながら朝食の会場へ向かった。
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作者名：ぺぺぺ | 作成日時：2022年1月7日 23時
