特効薬は俺

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賭けに勝った私は、としみつさんと自販機がある所に向かった。

『どれにしようかな？』

と｢ほんとに2本買うのか？｣

『この前2本って決めたじゃないですか』

と｢くそぉ…何で俺はこんな賭けをしたんだ…｣

『でも感謝してますよ』

と｢は？｣

『としみつさんが私の事守ってくれて…私嬉しいです！』

と｢サクラ…｣

って私何変なこと言ってるんだろ…！
私はすぐに自販機に目を移し、飲み物を選ぶ。

『あ、私これにします』

私は1本目の飲み物のボタンを押した。

と｢もう1本はどれにするんだ？｣

『うーん…としみつさんは今何飲みたいです？』

と｢俺か？うーん…俺だったらこれか？｣

としみつさんが指したジュースを見て、私はそのジュースのボタンを押した。

『んーと…取れた。はい、としみつさん』

私は2本目の飲み物をとしみつさんに差し出す。

と｢え？いいのか？｣

『いつも私の事守ってくれてるお礼です』

と｢お礼っつっても俺の金だけどな｣

『そ、そこは言わないでください!!』

と｢ま、ありがとな｣

としみつさんは優しい笑を浮かべながら受け取ってくれた。

し｢あー!!としみつ、サクラちゃんにジュース奢ってるー｣

と｢おめぇには奢んねぇぞ｣

し｢えー！奢って奢ってぇ!!｣

と｢うっせー！ほれ時間だから戻るぞ！｣

し｢えー！ちょっととしみつー｣






皆の前ではおちゃらけたり、怒ってる彼だが
私にだけ見せてくる優しい笑み。

私はずっと貴方の笑顔を見ていたい。

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