40.としみつside ページ40
翌日。
まさかの早起きに成功した。
いや訂正だ。寝れなかった。
何気に久々の泊まり込みの撮影が楽しみで、まるで遠足が楽しみで寝れない子供のような感じだ。
まぁこれはこれで、サクラに怒られずに済むし賭けは俺の勝ちだ。
なんなら他のメンバーより早く来て驚かせてやる。
と思い、俺は出かける支度を始めた。
と「……よしっ」
支度も終わり、集合時間まで全然余裕がある。
サクラの奴どんな顔するんだろうと思いながら、マンションの玄関に向かうと、マンションの前に怪しい人影があった。
俺は何だ?と人影を確認するとそこには……
と「…嘘だろ?」
怪しい人影の正体はサクラの義兄だった。
なんでマンションの場所を知ってんだ?
俺は急いで物陰に隠れ、彼の行動を監視する。
奴はマンションに入ることは無く周辺をうろうろしている。
きっとサクラが出てくるのを待っているに違いない。
今日のサクラは早くに出たのが不幸中の幸いだ。
しかも奴は俺の顔を知ってるから、会ったらサクラの事を聞いてくるに違いない。
奴は全くマンションの前から姿を消すことは無く、俺もずっと警戒し続け時間も経過していく。
10分……20分……
やっと彼の姿が無くなった。
やっと行けるなとスマホで時間を確認すると……
と「やっべ!!」
時刻は集合時間の10分前。
完全に遅刻だ。
と「くっそぉー!!」
俺は奴を恨みながら、荷物を抱え急いで集合場所へ向かった。
義兄「あの人って……もしかしてAに会えるかも♪」
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年9月14日 20時