特効薬は俺 (ページ4)

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04.としみつside ページ4

し｢としみつ〜(泣)｣

と｢なんで泣いてんだよ｣

俺、としみつは本日このマンションから出て行く。

どのぐらい居たんだろう…
たしか…3年ちょっとぐらいかな。

俺的には長く居たと思う。

引越しの理由はただ単に新しい冒険がしたかっただけ。

今でもこの部屋は気に入ってるし、隣にしばゆーも住んでて楽しかった。

まぁ今日から新しい冒険の始まりってなわけ。

し｢何かあったらすぐに連絡するんだよー｣

と｢お前は俺の母親でもないし、仕事でいつでも会えるだろ!!｣

なんだかんだで名残惜しいが俺は新居に車を進めた。

と｢…到着っと｣

今日からここが新しい城。

さぁ新しい冒険の始まりだ!!

まずはお隣さんにご挨拶だな。

これ基本中の基本。

俺はお隣さんの玄関前に行き、インターホンを押した。

インターホンが鳴って少し経った頃、ガチャっと玄関の扉が開いた。

扉越しには俺と同じくらいの歳の可愛い女の子が出てきた。

と｢あの…本日隣に引越してきた鈴木と言います｣

『………』

と｢えーと……｣

ﾊﾞﾀﾝｯ!ｶﾞﾁｬｯ!!

と｢…は？｣

お隣さんは何も言わずそのまま扉を閉め、ガチャっと鍵を閉めてしまった。