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としみつさんは私を置いてどこかに行ってしまった。
私は待つ事しか出来ず、近くにあるベンチに座ってスケジュール帳を開いて明日の予定を確認する事にした。
だが、10分…20分経ってもとしみつさんは戻ってこない。
連絡してみようと思ったが、よくよく考えたら私…メンバーの連絡先知らない…!!
バディのくせに皆さんの連絡先知らないってどういうこと!?
こんなのバディ失格じゃんと思い1人でショック受ける。
とりあえず、としみつさんに何かあったら大問題だ!!と思いベンチから立とうと思った時、ある人の声が聞こえた。
「…A?」
懐かしいが聞きたくない声……
私は声がした方を向くと、そこには…
『義兄ちゃん……』
そこには、あの義兄がいた……
義兄「久しぶりだね。元気だった?」
『う、うん。義兄ちゃんもどうして岡崎に…』
義兄「ちょっと出張でね。まさかここでAに会えるなんて」
義兄は嬉しそうに笑顔を見せて私の隣にびったりと座ってきた。
『義兄ちゃん…近い…』
義兄「そう?いつもこうだったでしょ?」
そう言いながら私の膝に触れる。
怖い……膝がガクガクと震える……
よりによって1番会いたくない人に会うなんて……
誰か助けて……!
ビィィィィ!!
近くでブザーの音が聞こえた。
義兄「なにこの音!?」
私はブザー音がなる方を向くと…
と「サクラが困ってんだろ」
防犯ブザーを持ってるとしみつさんがいた。
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年9月14日 20時