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私の目の前に義兄が……どうして……
義兄「偶然だね。実は出張でこっち側に来ててね」
嘘だ。朝にとしみつさんが見たって言ってたのに
きっと尾行してきたのに違いない。
義兄「ねぇご飯食べた?良かったら一緒に行かない?」
そう言いながら義兄は私の腕を引っ張る。
『……ッ!?いやッ!!』
いや……触らないで!!
私は義兄の腕を振り払おうとするも、義兄の力が強く中々離れない。
『い、いや!!離してッ!!』
義兄「どうして?早く行こうよ」
義兄は変わらず私の腕を引っ張る。
怖い……怖い……!!
と「サクラぁまだいるか?良かったら飯でも……って何してんだ!?」
タイミング良く部屋からとしみつさんが出てきてくれた。
義兄もとしみつさんの姿に気づき私の腕を離してくれた。
と「おまっ…!?何でここに!?」
義兄「チッ…タイミングの悪い…」
と「テメェ…朝俺達のマンションの前にいただろ」
義兄「あぁ知ってたんだね。あの後君がマンションから出た後、Aに会えると思って後をついてきたんだよね」
後をついてきた?これってもしやストーカー?
私は更に怖くなり体が震えてしまう。
義兄「ねぇアンタはAのなに?この前もいたよね」
と「言っただろ。お隣さんだって。それよりサクラが怖がってんだからさっさと離れろ」
義兄「俺はAの兄だよ?一緒にいて何が悪いの?」
と「ったく、サクラはお前の事が怖くて近づくことが出来ねぇんだよ!!」
としみつさんは「行くぞ!」と私の手を握り、エレベーターの中に逃げる様に義兄から離れた。
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年9月14日 20時