特効薬は俺 (ページ34)

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と｢サクラ!!｣

後ろからとしみつさんの声がした。

『としみつさん…』

母は私の腕を離し、としみつさんの方を見つめた。

母｢A。この人知り合い？｣

『うん。私が担当してるYouTuberさん』

母｢YouTuber!?あなたYouTuberのマネージャーやってるの!?｣

何故かとても驚く母。

『うん…私、お母さんに教えたよ？』

母｢そうだったっけ？でもYouTuberのマネージャーはねぇ…あ！私の知り合いの大手事務所でマネージャーが欲しいって言ってたんだよね｣

『で、でも……』

母｢そこの事務所に可愛い女優さんがいてね!!───｣

母は1人で淡々とUUUMを辞めて別の仕事をしろと言ってくる。

嫌だ……
せっかく皆さんと仲良く頑張ってるのに離れたくない…

『わた…… と｢すみません｣

私が反論しようとしたら、としみつさんの口が開いた。

と｢コイツは俺達の大切なバディです。サクラは絶対辞めさせたりしません！｣

『としみつさん…』

と｢…行くぞ｣

『…え!?』

母｢ちょっとA!?｣

としみつさんは私の手を握り、その場を去った。