恋の方程式２

78,最悪の時間 ページ28

Aside









あー、どうしよう








トイレに逃げてきてしまった。









水上くんが、香織と仲良く話しているのを見て、









悲しくなった。









怒れた。









でも、悲しくなったのが一番強い。









そのまま、涙が溢れてきて、









それを水上くんにも見られて、、









最悪だ。









少し時間が経ってから、部屋に戻った。









リビングのドアを開ける手が、震えてしまった。









水上『Aさん…』









A『ごめん、ちょっとお腹が痛くって』









水上『そう…なんだ…』









A『うん、心配かけちゃってごめんね』









水上『ううん』









それから、黙ったまま時間が過ぎた。









リビングに流れるのは、テレビの音だけだった。









そんな時間ばかりが流れて、そろそろ同窓会の時間になってしまった。









水上くんが時計を見て、









水上『あ、もう、こんな時間…』









香織『ほんとだ!!どうやって行く??』









水上『僕、忘れ物したから、1回家帰るね』









香織『そーなんだ、じゃあ、またあとで〜』









水上『うん…』









ちらっと水上くんがこっちを見た。









目が合ったけど、私はすぐにそらしてしまった。









恥ずかしさと情けなさでいっぱいだった。

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