恋の方程式２

62,ピンポン ページ12

水上side









ピーーンポーーーン♪









Aさんが、ベルを押した。









その瞬間、一気に嬉しさが舞い上がってきて、









笑みが溢れてしまった。









それを、Aさんに見られてしまって、恥ずかしかった。









なんか、好きな人の前だと自然に笑う事が難しい…









のは、俺だけ?









店員『お待たせしましたー』








店員『こちら、夏野菜のパスタになります。』









Aさんと目が合って、









どっち?









そんな会話を、アイコンタクトだけでした。









でも、それも長くは続けられなくて、









僕から目を逸らしてしまった。









水上『あ、は、はい。』









そう言いながら、手を上げた。









そうすると、目の前に、パスタが置かれた。









店員『こちら、ほかほかグラタンになります。』









もう1つのほかほかグラタンは、自動的にAさんの方に置かれた。









A『ありがとございます』









Aさんは、小声でそう言った。









かわいいな……









どうして、こんなにかわいいんだろう?

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