恋の方程式２

61,理解不能 ページ11

Aside









映画館から一番近いファミレスに着いた。









店員『いらっしゃいませー』









店員『2名様でよろしいでしょうか?』









水上『はい…』









店員『席は、禁煙席、喫煙席、どちらに致しますか??』









水上『じゃあ…禁煙で…』









店員『はい、かしこまりました。では、ご案内致します。どうぞ。』









言われるがままについていく。









席に座ると、水上くんはメニューを見始めた。









なんか、元気ない?









何で?









私、何かしたっけ?









そういえば、さっき手を繋いだ時からそうだ。









繋いできたのは向こうで…









あ、でも、あれは自然になってしまった状況で…









もしかして、あの時…









私、スゴい照れちゃってたから、









私の下心丸見えで、引かれたのかな?









謝って、許されることじゃないか…









どうしたら良いんだろう?









取り敢えず、話しかけてみよう。









A『あ、あの…水上くん、何にするの??』









水上『え?』









A『いや、何にするのかなーって。単純に。』









水上『あー、えっと、これかこれで迷ってる。』









その、『これ』というのは、









1つは『チーズたっぷり ほかほかグラタン』









もう1つは『女子に大人気 夏野菜のパスタ』だ。









……かわいい♡









なんか、かわいい。









A『わー、どっちもいいね。』









水上『うん、』









A『あ!じゃあさ、2つ頼んでシェアしない??』









水上『えっっっ!?』









A『ん!?』









水上『や、嫌……じゃない?』









A『嫌…?って、どーゆーこと?』









どーゆーことだ?









シェアが、嫌?









……









……









……っっ!









間接キス……









そのことを言ってたのか。









水上くんは、嫌かな?









A『いや、水上くんが嫌ならいいよ?』









水上『僕は…別に……』









A『えっ?ほんとに?』









水上『うん、』









A『じゃあ、注文して良いですか??』









水上『はい……』









そう言って、私が呼び出しベルを押すと同時に









水上くんが笑顔を見せた。

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