シークレットノート【檜山光成】 (ページ43)

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今さっき学校であったことを話した。

そうなってしまった経緯も。

泣きながら話す私に、優しく相槌を打って最後まで聞いてくれた青木くんには本当に頭が上がらない。

青「その檜山くんとは、ちゃんと話せたの？」

『話せなかった…』

青「そうだよね。そっかそっか」

引っ込んだ涙がまた溢れてくると、青木くんは私の頭を優しく撫でてくれた。

青「ここからは、僕の独り言だと思って聞き流してくれたらいいんだけど」

青木くんは冷めてしまった紅茶に口をつけて一息つく。

青「その檜山くんっていう人は、Aちゃんから聞く限りそう簡単にペラペラと嘘つける人じゃないと思う。素直で純粋でまっすぐな人なんだなって感じるよ」

青「もし本当にその女の子が彼女なら、そもそもAちゃんに話しかけることもなかったと思う。そんなのどこにもメリットないでしょ？」

『…だけど、私の光成くんって言ってました』

青「振り向いてもらえないから勝手に自分のものにして、相手を蹴落とそうとしてるだけじゃない？そういうのよくあるよ」

青「Aちゃん、檜山くんのことよく目で追っちゃうって言ってたよね。じゃあ檜山くんがその子と話してるとこ、見たことあった？」

『…ない、です』

青「そういうこと。Aちゃんが見てないってことは、話してないんだよ」

『…そうなんですかね』

青「僕はそうだと思うよ」

恐る恐る顔を上げると、優しく微笑む青木くんと目が合う。

誰かに話してみると胸に引っかかっていた何かが溶けていく気がして、ちょっとずつ頭が冴えてきた。

『諦めたくないです、檜山くんのこと』

青「お、やる気出てきた」

『絶対私の方が好きな自信あります！』

青「そうそう、その調子」

『…でも本当に彼女いたらどうしよう…』

青「だから大丈夫だって！自信持って！」

意気込んだのはいいものの、ちょっと自信をなくして頼んでいたココアをちびちびと飲む。

でも本当に諦めたくない。

この恋だけは絶対に叶えたいから。

青「よし！じゃあコスメ見に行こ！」

いつもの調子に戻った私を見て、青木くんはソファから立ち上がった。

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お星様が赤色になりました！

ここまで足を運んでくださってありがとうございます；；

完結まであと少しなので、もうしばらくお付き合いください^^