シークレットノート【檜山光成】 (ページ3)

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檜「まじ、ごめんね」

授業が終わるや否や、私に謝る檜山くん。

『全然全然、こっちこそ見つかっちゃってごめんね。あれから続けてないでしょ？』

私が先生に怒られかけたあと、檜山くんは絵しりとりの紙を回すのを止めた。

いくら学級委員の檜山くんでも、さすがに2度目はないからだ。

湧「なんで止めたんだよ檜山ぁ」

檜「当たり前だろ。人様まで巻き込んでそのまま普通に続けられないから」

檜山くんの後ろから肩を掴んで若干拗ねモードに入っているのは、同じクラスの元木くん。

さっきの男子3人のうちの1人。あとは、深田くんと内村くん。

この4人はよく一緒にいて、私でも分かる、クラス内のキラキラ陽キャグループ。

4人ともかっこよくて優しいから、嫌ってる人は聞いたことがない。

檜「てかお前のトイレットペーパーみたいなやつ何？」

湧「どこからどう見てもロールケーキだろ！」

『ロールケーキ！？トイレットペーパーだと思った…』

檜「だよな！なんで縦向きに描いたんだよ」

湧「順番的に分かるじゃん！」

『元木くんがトイレットペーパーだと思ったから、檜山くんのパプリカに気づいたのに』

檜「え！パプリカ分かった？」

『分かった！ピーマンと迷ったけど、順番的にパプリカかなって』

湧「だからロールケーキだって！」