シークレットノート【檜山光成】 (ページ15)

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「そこまで」

先生の言葉で全員がペンを置く。

それと同時に、テストからの開放感に机の上に溶けだす生徒が大量発生。

最後の教科だった英語のテストを回収して先生に渡して席に戻る。

『最後の問題、何にした？』

檜「③！授業と同じ問題だったよね？咲本にメモで答え聞いたもん」

『良かった、私も③にした！』

檜「答え聞いといて良かった、ありがとうね」

『こちらこそありがとうだよ。テスト始まる前に聞いた単語、教えてくれなかったら文章読めなかった』

檜「あれずっと出てきたよね、厄介すぎる」

今回のテストもなんとか乗り切れた。

けど。

湧「ガチ終わった…」

深「やったわ、俺最後②にしたもん」

内「まぁまぁ、なんとかなるってー」

元木くんと深田くんは惨敗っぽい。

軽く流すように慰めてるあたり、内村くんもそこまで悪い結果ではなさそう。

先生が明日の連絡事項だけを伝えて、あとは解散。

隣に座っていた檜山くんはテニスラケットを肩に担いだ。

『部活？』

檜「うん、咲本は？」

『私はバイト。部活頑張ってね』

檜「バイトもな」

もうすぐ大会があるって言ってたな。

1年の時からよく表彰されてるイメージだから、頑張って部活してるんだろなぁ。

私もバイトだから早めに帰ろう。

クラスの子にご飯食べに行こうって誘われたけど、泣く泣く断った。