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Aside
謙杜を家に誘ったのは、進路のことを聞くため。
和也さん、大吾さん、流星くんから聞いた話を参考に、何か声をかけてあげられたら。
和『何を目指すにしても、苦労や努力は絶対いる。後悔やってする。でもそれをいかに楽しんで、自分のものにするかやねんなって。誰になんと言われようと、結局は自分自身』
大『今の時代はなりたいもの、やりたいこと、全部自由にできる。俺はその中で芝居を選んだ。役者を選んだ。自分で選んだくせに自分で折れたら、自分で決めた意味無いやん』
流『自分の未熟さはしっかり理解しつつ、その中でも自分の長所を作って、それを目いっぱい伸ばす。もしそれが他より劣ってても、自分の武器であることには変わりないでしょ？』
3人の言葉を思い返す。
和也さんも大吾さんも言葉の重みがすごかったから、やっぱり1番しっくりくるのは流星くんだった。
流『メイクが好きやから、メイクアップアーティストになりたいだけです』
流星くんは、好きを貫くって言ってた。
どこか楽しそうに話す流星くんは、まさに夢を追いかけているキラキラな男の子。
嫌いを嫌いのままでいるのは簡単だけど、好きを好きなままでいるのは、かなり難しいはず。
なんでそれでも、好きを貫くってあんなに笑顔で言えるんだろう。
それくらいの意思があるからなのかな？
その時、充電していたスマホから着信音が鳴った。
コードを抜きながら画面を見ると、そこには『謙杜』の文字。
スマホ、治ったのかな…。
応答ボタンを押すと、意外にも焦った様子の彼がいた。
謙「Aっ！」
『もしもし、どうしたの？』
謙「…っ、あの、家来たからっ…」
『分かった、出るね』
走っていたのか、電話の向こうの呼吸は荒い。
1階に降りて玄関のドアを開けると、スマホを耳に当てたまま肩で息をしている謙杜。
鼻を赤くして、頭やコートに白い粒を飾っていた。
私のことを見た途端、ぐっと腕を引かれて彼の中におさまる。
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檸檬の妹(プロフ) - 完結おめでとうございます！ずっと前から読ませていただいて、作品がとても面白かったです！アナザーストーリーもしっかり読ませていただきます！ (2022年12月4日 11時) (
レス) @page50 id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 下書き、頑張って！！応援してます！！ (2022年8月16日 9時) (レス) @page27 id: 64ad605d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずべりぃ | 作成日時：2022年7月1日 21時
