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謙杜side
12月23日。
終業式が終わったあと、部活に向かおうとした俺のコートを誰かが掴む。
振り向くと、俯きながら何かを言いたそうにしているA。
謙「どしたん？」
『部活のあと、何かある？』
謙「なんもないよ」
『家、来てほしい』
はい？
いや、それは全然大歓迎で今すぐにでも飛んで行きたいんやけども。
その上目遣いはあかんやろ！？
うるっうるな瞳で見上げてくる俺の彼女、さすがに可愛すぎる。
なんでそんな顔すんの？
なんでそんな緊張してんの？
素直にうんと言えばいいのに、意地悪したくなっちゃう俺はきっとガキ。
謙「積極的やーん」
『そういうのじゃないっ』
謙「ええで。一緒に帰る？」
『でも部活でしょ？』
謙「待つの嫌？」
『嫌、じゃないけど…。でも、先帰るね』
おっけー、と言いかけてその言葉を飲み込む。
男『な、なんだよ』
あいつの姿が思い浮かんだ。
1人で帰ったらあかん。
ストーカーおんねんから。
でも、そんなことはさすがに言えなかった。
不安にさせて、怖い思いするだけ。
謙「1人で帰んの？」
『うん』
謙「えー、一緒に帰ろうや」
『でも先に済ませたい用事があって』
謙「えぇ？」
なんとかして一緒に帰ろうとするけど、今回の彼女は素直じゃなかった。
不安すぎるけど、仕方ない。
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檸檬の妹(プロフ) - 完結おめでとうございます！ずっと前から読ませていただいて、作品がとても面白かったです！アナザーストーリーもしっかり読ませていただきます！ (2022年12月4日 11時) (
レス) @page50 id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 下書き、頑張って！！応援してます！！ (2022年8月16日 9時) (レス) @page27 id: 64ad605d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずべりぃ | 作成日時：2022年7月1日 21時
