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流星くん、SNSからの情報すごいんだよね。
最近流行りのコスメ、ファッション、インフルエンサー、ワードなんかも全部SNSから。
休憩時間が被るとずっと喋りながら見せてくれる。
まぁ、流星くんもインフルエンサーになれそうだけどね。
貰ったカップのアイスをスプーンですくって頬張ると、口いっぱいにバニラの甘さが広がる。
勉強の後の糖分って、本当に最強…。
流星くんのSNSの投稿を見ながらアイスを食べていたら、急に画面が切り替わって呼出音が鳴り響いた。
画面の文字を見ることなく応答ボタンを押していた私だけど、電話の向こうが謙杜だと気づくまでにそう時間はかからなかった。
謙「あっ、もしもし？」
『もしもし、謙杜？』
謙「うん。今、いい？」
『いいよ』
どこか歯切れの悪い謙杜に、心当たりがない訳では無い。
むしろ確信してる。
謙「…さっき部活終わって、流星くんに会って、Aに俺のこと話したでって言われて…」
『うん』
謙「…その、言ってなかったんは、ごめん…」
『…』
自分の気持ちをちゃんと言葉にしてくれる謙杜は、どこまでもいい人すぎる。
真剣に話しながら八の字に曲がった眉毛を想像した。
謙「やっぱり、流星くんに言うべきやなかったなって。いや、そういうことやないけど…。…俺、まだ心の準備が出来てんかった」
謙「ほんまは、大阪に戻るか戻らんか、めっちゃ悩んだ。夢を追いかけて叶えたいけど、考えれば考えるほど、Aとは離れたくないって思って…」
謙「…アホやんな、俺。東京で専門学校探せばええのに、わざわざ彼女置いて1人で大阪戻るとか。…ごめんな？A…」
やっぱり、謙杜は謙杜なりにいろいろ考えてくれてる。
だから、嫌われてるのかなとか信用されてないのかなとか、そういうマイナスな感情はない。
逆に謙杜には夢を追い続けてほしい。
それで、叶えて幸せになってほしい。
謙杜の幸せが私の幸せ、だなんて心の底から綺麗事は言えないけど。
『待ってるよ』
謙「え…？」
『謙杜の夢が叶うまで、待ってる。ずっと』
本当は行って欲しくない。
寂しいし、辛いし、一緒にいられないし。
でもこんな私の気持ちなんかで、謙杜を止める権利なんてないから。
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檸檬の妹(プロフ) - 完結おめでとうございます！ずっと前から読ませていただいて、作品がとても面白かったです！アナザーストーリーもしっかり読ませていただきます！ (2022年12月4日 11時) (
レス) @page50 id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 下書き、頑張って！！応援してます！！ (2022年8月16日 9時) (レス) @page27 id: 64ad605d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずべりぃ | 作成日時：2022年7月1日 21時
