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参拝を終えたあと、おみくじを引いた。
私は中吉、謙杜は小吉。
どっちも絶妙に反応しづらくて、指定の木にくくりつけることにした。
お互い書いてあることは悪くないから、今年1年は何事も無く過ごせるであろう。
そういえば、去年の今頃は大凶を引いてた気がする。
大凶なのに特に悪いこと起きないじゃんとか呑気に思ってたら、年末に畳み掛けられたのか。
参拝も終えて神社を出た頃には、時計は1時をさそうとしていた。
半歩前を歩く謙杜の手を掴もうとすると、その手はポケットの中へ吸い込まれてしまった。
手、繋ぎたかったな…。
少しでも謙杜の近くにいたくて、彼の腕にぴったりとくっついてみた。
チラリと顔を見上げると、暗闇の中で彼の口角が少しだけ緩んだ。
でもそれはほんの一瞬で、上がったそれはすぐに下がってしまう。
謙「Aさ、俺のこと怖くないん？」
『え？』
謙「やってほら、いろいろ、あったやん…」
もごもごと語尾を濁らせる謙杜。
だから、嫌いになる理由と同じで、怖いと思う理由なんて無いんだって。
それでも、私のことを心配してくれてるのだろう。
『全然怖くないよ』
謙「ほんま？トラウマになったり、せん？」
『しないよ。確かにあの時は怖かったけど…』
追いかけられた恐怖を思い出し、寒さもあってか鳥肌が立つ。
『謙杜は謙杜でしょ？あんな変な人と謙杜は全然違うじゃん』
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檸檬の妹(プロフ) - 完結おめでとうございます！ずっと前から読ませていただいて、作品がとても面白かったです！アナザーストーリーもしっかり読ませていただきます！ (2022年12月4日 11時) (
レス) @page50 id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 下書き、頑張って！！応援してます！！ (2022年8月16日 9時) (レス) @page27 id: 64ad605d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずべりぃ | 作成日時：2022年7月1日 21時
