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謙杜side
『そういえば、服似てる？』
謙「今！？」
『なんか、色味とか…』
神社で参拝の列に並んでいる時、思い出したように言ったA。
俺がクリスマスプレゼントでAにあげた服は、俺とほぼ一緒の、いわゆるリンクコーデ。
ほんまはクリスマスに着たくて用意してたんやけど、あんなことがあったからさすがにな。
試着させたAのスタイルを思い出して、骨格も調べてなんとなく把握した。
ショッピングモールとかで服屋さんを通る時、Aがよく目に留まる服の特徴とか、骨格に合うかなとか、実はめちゃくちゃ考えた。
何着ても可愛いんやけど、とびきり可愛くいてほしいから。
っていうのが、表向きの理由。
『やっぱりセンスいいね』
そうやって俺にしか見せへん笑顔を向けるAが好きやから。
俺が選んだ服を素直に着てくれて、嬉しくないわけがない。
やっぱAは俺のもんやな、って。
誰にも渡さん、って。
ちょっとした独占欲も、理由のひとつやったりする。
『あと2分だ』
謙「え？」
『今年終わるまで、あと2分！』
見せてきたスマホの画面には23時58分の文字と、俺の後ろ姿の写真。
自分じゃなくて、俺なんや。
まぁ俺もAやけど。
『どうしよ、なんか言わなきゃ…』
小声でブツブツと何かを言い出すAがおかしくて、思わず吹き出した。
Aに言うことなぁ…。
いっぱいありすぎて分からんな。
でも、ひとつだけ、これだけは、伝えたかった。
謙「Aの隣にいられて、俺幸せやで」
半年も経ってないのに、ずっと長くいる気がした。
初めて会ってから付き合うまでが早かったから、お互いのことなんて全然分かってない。
やからこそ、見たことのないAが見れる度に嬉しくて、愛しくて、好きやなぁって思う。
もちろん、この前みたいにちょっとぶつかることもあると思う。
でもそれは隣におる上で当たり前やと思ってるし、それがないと長くは続かんやろ？
喧嘩して、仲直りして、また喧嘩して、そんな関係が続いてほしい。
まだ高校2年のガキがこんなことを言うのも変やけど、それだけの理由で、Aの隣におったらあかんかな。
謙「大好きやったよ」
『えっ…』
あえて過去形にして言ってみると、予想通りの反応をしてくれた。
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檸檬の妹(プロフ) - 完結おめでとうございます！ずっと前から読ませていただいて、作品がとても面白かったです！アナザーストーリーもしっかり読ませていただきます！ (2022年12月4日 11時) (
レス) @page50 id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 下書き、頑張って！！応援してます！！ (2022年8月16日 9時) (レス) @page27 id: 64ad605d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずべりぃ | 作成日時：2022年7月1日 21時
