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12月31日。
謙杜から貰った服を着てみれば、靴のサイズまでぴったり。
全体的に落ち着いていて、華美な感じもない。
SNSでもよく見かけるコーデで、私の好みでもある。
ママとパパには友達と初詣に行くって言っといた。
多分ママは気づいてるけど。
23時前、家を出て待ち合わせをする公園に向かおうとすると、曲がり角を曲がった誰かが走ってきた。
その人物はどんどん私に近づいてきて、がばっと私を包んだ。
知ってる温もり。
知ってる香り。
知ってる声。
謙「1人で外出たあかんって…。学習して、頼むから…」
ぎゅぅっと潰れそうなくらい私を抱きしめると、少し離れて暗闇の中の私をじっと見つめるのは謙杜。
叱られた子犬みたいに分かりやすくしょんぼりする彼が可愛くて、つい口元が緩みそうになる。
でも今だけは耐えて、この前のことを謙杜に謝らなきゃいけない。
『ごめんね、この前…』
謙「Aが謝ることないやろ？悪いんはあいつやねんから」
『でも、謙杜に迷惑かけた…』
謙「いつそんなこと言うた？」
彼の指先がそっと私の髪に触れた。
優しく頭を撫でられて、髪をするりと梳いていく。
謙「Aが無事でいてくれただけで、もう十分なんよ」
私から見ても分かるくらい、「愛おしそうに」見つめられている。
うっすらと濡れた瞳はいつになく優しくて。
今まで感じなかったわけじゃないけど、今日は一段と愛されてるなと感じた。
嬉しくてまた口元が緩む。
謙「ほら、はよ行くで」
『うん』
繋がれた手は、彼のポケットの中へ放り込まれた。
ーーーーーーー
私情で申し訳ないのですが、少しだけ更新ストップさせてください。
ざっくりとした内容は書けているんですが、細かい部分がイマイチ納得できなくて手が止まってしまっています。
もしかしたらご存知の方もいらっしゃるでしょうが、もう1つの作品も更新をストップさせてしまっています。
実は下書きが全て消えてしまって、消えた部分から書き直している途中なんです。
この夏の間には頑張って復元させますので、今しばらくお待ちください…すみません本当に…。
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檸檬の妹(プロフ) - 完結おめでとうございます！ずっと前から読ませていただいて、作品がとても面白かったです！アナザーストーリーもしっかり読ませていただきます！ (2022年12月4日 11時) (
レス) @page50 id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 下書き、頑張って！！応援してます！！ (2022年8月16日 9時) (レス) @page27 id: 64ad605d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずべりぃ | 作成日時：2022年7月1日 21時
