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Aside
12月24日、20時15分。
ただの過呼吸だったにも関わらず、救急車を呼んでくれた大吾さん。
昨日のことはあんまり思い出したくないけど、今は全然平気。
次のバイトでみんなにちゃんとお礼しよう。
家に帰ってから見た、謙杜からのメッセージ。
何件も電話が入っていて、応答した着信から通知のひとつも鳴らなかった。
それは大吾さんが出てくれたらしく、謙杜に事情も説明してくれたらしい。
私が変にたくさん送っちゃったから、迷惑だったかな…。
一面真っ白だった今年のホワイトクリスマスは、もうすぐ終わりを迎えようとしている。
謙『服おそろいにせえへん？』
謙『俺がめちゃくちゃ可愛くしたる』
準備してくれてたのかな…。
…分かんないや。
ベッドにごろんと寝転がる。
いつもなら気軽に押せる通話ボタンも、長押ししたまま画面から指を離せない。
今頃、謙杜は何してるのかな。
普通に誰かと遊んでたり…。
？「もしもし…？」
その時、スマホから聞こえる声に飛び跳ねる。
画面には謙杜の文字と、彼のアイコン。
少し前にデートした時に私が後ろから撮ってあげたやつ。
『えっ！？なんで！？』
謙「いや知らんよ、そっちがかけてきたんやん」
指を離して電話をかけた記憶はない。
もしかして、無意識に指を離してた…？
謙「なんか、用事？」
『あ、いや…』
電話越しに聞こえる謙杜の声は、いつもより元気が無かった。
『…ごめんね、昨日』
まずはそこから。
心配も迷惑もかけちゃったし。
謙「…ん、体調はどうなん？」
『全然大丈夫。元気だよ』
謙「…そっか。あんま無理したらあかんよ？」
『うん、分かってる』
謙「心配やなぁ、ほんまに分かってる？」
掠れた笑いをこぼす謙杜の声が、今はどうしようもなく辛くて、鼻がツンと痛い。
会話が途切れてお互いにタイミングを見失い、無言が続く。
でもそれを、気まずいとは思わなかった。
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檸檬の妹(プロフ) - 完結おめでとうございます！ずっと前から読ませていただいて、作品がとても面白かったです！アナザーストーリーもしっかり読ませていただきます！ (2022年12月4日 11時) (
レス) @page50 id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 下書き、頑張って！！応援してます！！ (2022年8月16日 9時) (レス) @page27 id: 64ad605d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずべりぃ | 作成日時：2022年7月1日 21時
