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真っ先に見えたのは、白衣を着ながら薬の陳列作業をしている男性。
『かずやっ、さっ…！』
和「えっ、Aちゃん！？」
驚いている和也さんに、飛び込むように抱きつく。
和「えっ、どうしたん？俺分からんねんけど」
『あのひとっ…おいかけてっ…』
息も絶え絶えになってしまった私は、自動ドアの向こうで引き返そうとしている男性の姿を指さした。
私たちの視線に気づくと、また走っていく男性。
やばい、逃げられる…。
和「おいお前！待てや！」
薬の箱を放り投げて、自動ドアの方へ走っていく和也さん。
和也さんの姿が見えなくなると、もう追いかけてこないということに安心して、その場に座り込んだ。
？「なぁ、大橋くんめっちゃ走って行ってんけど」
？「えっ、なに？万引き？」
レジの方から出てきたのは、それこそ見慣れた2人。
2人同時にこちらを向くと、慌てたように駆け寄ってくる。
大「Aちゃん！？」
流「どうしたん！？」
『なんかっ…おいかけっ、られて…』
大「追いかけられた…？」
必死に呼吸を整えながら伝えようとするけど、どうやら私は回復が遅いらしい。
上手く喋れないまま、喉に何かがつっかえて咳き込む。
大「流星、警察」
流「分かった」
『はぁっ…はぁ…ごめっ…なさ…』
大「喋らんとって。後で聞くから」
大吾さんに背中をさすられ、安心して涙が出てくる。
その嗚咽を抑えられるはずもなくて、また呼吸がしんどくなる。
大「怖かったな、もう大丈夫やで」
座ったままぎゅっと優しく抱き締められ、また涙が溢れてきた。
大吾さんの体温に安心して目を伏せると、上手く呼吸が出来なくなっていることに気づいた。
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檸檬の妹(プロフ) - 完結おめでとうございます！ずっと前から読ませていただいて、作品がとても面白かったです！アナザーストーリーもしっかり読ませていただきます！ (2022年12月4日 11時) (
レス) @page50 id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 下書き、頑張って！！応援してます！！ (2022年8月16日 9時) (レス) @page27 id: 64ad605d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずべりぃ | 作成日時：2022年7月1日 21時
