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Aside
違う。
こんなことを言いたかったわけじゃない。
喧嘩したかったわけじゃない。
泣きたかったわけじゃない。
今にもこぼれそうな涙を必死に堪えて謙杜見るも、視界は全部ぼやけている。
謙杜の顔なんてまともに見えない。
なんで「なんで」って言ったのかも分からない。
でも、今の謙杜は本当に何もしてほしくないのだろうか。
私には、助けを求めてるように見えた。
『なんで強がるの？本当は辛いくせに。苦しいくせに。そんなことしてもいいことないよ。謙杜だって人間でしょ？泣きたいときくらいあるでしょ…？』
最後の方はほとんど掠れていた。
目に溜めていたものが頬を伝って落ちていくと、少し視界がクリアになる。
その先に見えた謙杜は、眉を下げてどこか泣きそうだった。
『誰にも相談できないなら、私に相談してよ。私ってそんなに頼りなく見える？』
気まずそうに目を逸らす謙杜に、私は泣いて途切れてしまわないように言葉を紡ぐ。
『何を目指すにしても、苦労や努力は絶対いるし、後悔もする。でもそれをいかに楽しんで、自分のものにするかなんだよ。誰になんと言われようと、結局は自分自身』
『今はなりたいもの、やりたいこと、全部自由にできるんだよ。自分で選んだんだったら、最後まで突き通しなよ。自分で折れたら、自分で決めた意味無いよ』
『自分にだって未熟なところはたくさんある。でもしっかり理解して、その中でも自分の長所をを目いっぱい伸ばしたら、他より劣っててもそれは自分の武器なんだよ』
3人から貰った言葉を、ほぼそのまま伝えた。
そして、私は…。
『謙杜の言う通りだよ。謙杜が何をしようと何になろうと、私には関係ない。上手なことも言えない。でも、謙杜にはずっと笑っててほしいから…』
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檸檬の妹(プロフ) - 完結おめでとうございます！ずっと前から読ませていただいて、作品がとても面白かったです！アナザーストーリーもしっかり読ませていただきます！ (2022年12月4日 11時) (
レス) @page50 id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 下書き、頑張って！！応援してます！！ (2022年8月16日 9時) (レス) @page27 id: 64ad605d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずべりぃ | 作成日時：2022年7月1日 21時
