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『何も、ないの？』
謙「別に、ないことない、けど…」
俺には、将来の夢がある。
自分の好きを仕事にして、人を笑顔にさせること。
蘇る文化祭の記憶。
さらに時間を巻き戻して準備期間。
メイド服と執事服のデザイン、制作。
俺の執事服は、俺が自分で作った。
自分でデザインしたものをみんなに着てもらえて、喜んでくれて、褒めてくれて。
これまでにないくらい嬉しかった。
やっぱりファッションって面白い。
デザインって面白い。
楽しくて、好き。
もっと勉強したい。
俺は、ファッションデザイナーになりたい。
やけど、そう思えたんもほんの一瞬で。
全部父さんによって即却下。
反抗しても無駄で、危うく追い出されかけた。
『…服飾系？』
謙「…え？」
気まずい沈黙を静かに破ったAは、俺と目を合わせようとせんかった。
白いカーペットを見つめながら、じっと黙ったまま。
なんで、知ってるん？
『…道枝くんから聞いた。デザイナーになりたいんでしょ？』
なるほど、じゃあ納得。
みっちーにはいろいろ相談乗ってもらってるから、進路の話もした。
にしても、みっちーちょっと口軽すぎとちゃう？
謙「…まぁ、そう。でも、もうええわ」
『えっ、なんで』
謙「俺には向いてないんよ」
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檸檬の妹(プロフ) - 完結おめでとうございます！ずっと前から読ませていただいて、作品がとても面白かったです！アナザーストーリーもしっかり読ませていただきます！ (2022年12月4日 11時) (
レス) @page50 id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 下書き、頑張って！！応援してます！！ (2022年8月16日 9時) (レス) @page27 id: 64ad605d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずべりぃ | 作成日時：2022年7月1日 21時
