54話 ページ10
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「96ちゃんいらっしゃい。ブラック飲めなかったよな？」
リビングに戻るとさっきまでやっていたス〇ッパーズは跡形もなく片付けられていて、さすが志麻くん仕事が早い。
キッチンに立つ志麻くんから声をかけられた96猫は、大きく頷いた。
「お邪魔してまーす、お砂糖たっぷり入れてな〜」
そしてソファーの真ん中に遠慮なく座る彼女。
俺も96猫と少し間を空けてソファーに腰かける。
「志麻くんとらすくって初めましてなの？」
「いや、会うの2回目やな」
「ふーん、まーしぃずっとらすくと仲良くしたいって言ってたもんね、良かったじゃん」
「ちょ、96ちゃん！？」
96猫からの思わぬ暴露にびっくりして、俺は思わず固まってしまった。
志麻くんは少し顔を赤らめているように見えて、マジか、え、マジで。
「いや仲良くなりたいとか思うの普通やろ、な？」
「そうですね普通です」
何となく恥ずかしくなって早口で返す。
96猫はきょとんとしてたけど、すぐにどうでも良くなったのか、持ってきたらしいお菓子を出し始めた。
「ねーねーまーしぃ今日お酒飲むー？」
「96ちゃん飲めんかったろ？らすくもあんま飲まへんっぽいし今日はやめとこうかな思ってたけど」
96猫の分のコーヒーを淹れた志麻くんが、キッチンから出てくる。
志麻くんの答えがお気に召さなかったらしい96猫が、ええ、と不満げな声をあげた。
「おつまみ消費してもらおうと思って持ってきたんやけど。ワシ食べないから置いてっていい？」
「え、まじぃ？それめっちゃ嬉しい、ありがとう96ちゃん」
反対に志麻くんの声はご機嫌だ。
96猫にコーヒーを渡してソファーに座る彼。それから小さく笑って俺を見た。
「今日やるゲームの説明してええ？」
「あ、はい」
時刻は15時30分。配信始めるのは20時からという話になったから、まだまだ時間はあるけれど。
志麻くんはイタズラっぽい笑みを浮かべ、どこから出したのか1つのパッケージを渡してきた。
受け取った俺は、思わず息を呑む。
「っこれ、」
96猫がニヤリと笑って俺を見た。
志麻くんが小さく頷いて声を発する。
「俺と96ちゃんは1回クリアしてるから、操作はらすくな？大丈夫やで、アクションとかないから簡単やし」
思わずパッケージにもう1度目を落とすも、やっぱりそこに描かれている絵は変わらない。
俺は覚悟を決めて、大きくため息をついた。
「ホラーゲームとか聞いてない…」
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暁☆(プロフ) - めぞぴあのさん» コメントありがとうございます！頑張って更新します✨️ (7月13日 0時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
めぞぴあの(プロフ) - ハマりました！続き楽しみです！ (6月29日 21時) (レス) id: 269b094ab0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - あの。はい。無事に沼りました。更新、ありがとうございます！ (6月25日 20時) (レス) @page50 id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！大手歌い手さんも魅力いっぱいなので、ぜひぜひこの機会に沼にハマっちゃってください〜！ 私の話がきっかけになってくださればとても嬉しいです！ (6月21日 15時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
月 - うわー…。文章力すごすぎません？ これから読んでこの界隈はまりそうです。irisとかはずっと好きなんですけど、大手歌い手さんには手を出してなかったんです。更新、無理のない範囲で頑張ってください！ (6月20日 3時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2020年5月6日 22時
