51話 ページ7
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昼食を食べ終わり、うらたさんが帰って少しした頃。
突然スマホが震え出して、最近よく電話かかってくるなと思いながら俺は通話ボタンをタップした。
「もしもし？」
『あ、A？志麻やけど…』
柔らかな低音が、耳元から聞こえてくる。
15時に行くことになっている志麻くんの家。
そーいや家の場所聞いてなかったから今聞こうと思って口を開くと、その前に志麻くんが声を発してきた。
『もし今暇やったら下おりて来れん？ちょっと早いけど迎えに来ちゃった』
「は？」
慌てて時計を確認するも、まだ13時前だ。え、待ち合わせ15時って96猫が。
「待ち合わせ15時って聞きましたよ！？」
混乱したまま、財布やら何やらをポケットに突っ込む。
もし俺が今家にいなかったらどうするつもりだったんだ。良かったな俺の仕事が午前で終わって。
『96ちゃん来る前にAと2人でゲームしたいって思ってん。96ちゃん来たら配信やしゆっくり喋れんやろ？』
「……志麻くんってもしかして俺のこと大好きだったりします？」
志麻くんのド直球なお誘いに呆れて苦笑が零れた。
2人でゲームしたいとかゆっくり喋りたいとかどこのカップルだよ。
『そーかもなあ』
スマホの向こうで志麻くんがケラケラ笑う。否定しないのか。
からかわれてることがわかったから何も言わず、俺は玄関の扉を開けた。
下までおりると前みたいに黒い車が止まっていて、本当に来てたのか、と若干あきれてしまう。
志麻くんって絶対思い立ったら即行動ってタイプやろ。
「こんにちは志麻くん」
「おー、こんにちは」
この前のような緊張感はもうない。
遠慮なく助手席に座らせてもらい、車はすぐに発進した。
「愛言葉�景垢い燭如�やっぱAの声好きやよ、俺」
「…ありがとうございます。俺も志麻くんのこえ、すきですけど」
志麻くんの車は何だかいい匂いがする。
ふわふわ眠気がやってくるような、そんな香りだ。今の俺にはちょっと効きすぎるんだけど。
「随分眠そうやな」
そう言って志麻くんがクスクス笑う。
俺の眠気はだんだん大きくなってて、小さくあくびが零れた。
「昨日持ち帰りの仕事やってて。珍しくよふかししたんですよ」
「それはお疲れさん。もうちょいかかるし少し寝や？」
ハンドルから左手を離した志麻くんに、くしゃりと頭を撫でられる。
いつもの俺なら振り払っただろうけど、今はまあいっか、なんていう気持ちのが大きかった。
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暁☆(プロフ) - めぞぴあのさん» コメントありがとうございます！頑張って更新します✨️ (7月13日 0時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
めぞぴあの(プロフ) - ハマりました！続き楽しみです！ (6月29日 21時) (レス) id: 269b094ab0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - あの。はい。無事に沼りました。更新、ありがとうございます！ (6月25日 20時) (レス) @page50 id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！大手歌い手さんも魅力いっぱいなので、ぜひぜひこの機会に沼にハマっちゃってください〜！ 私の話がきっかけになってくださればとても嬉しいです！ (6月21日 15時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
月 - うわー…。文章力すごすぎません？ これから読んでこの界隈はまりそうです。irisとかはずっと好きなんですけど、大手歌い手さんには手を出してなかったんです。更新、無理のない範囲で頑張ってください！ (6月20日 3時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2020年5月6日 22時
