85話 ページ43
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「てゆーからすくスーツじゃん。ラーメンなんかで良かったの？飛ばない？」
席に着いた途端そう言って、心配そうに俺のスーツに目を向けてくる天月くん。優しいな。
「大丈夫。まふくんにも心配されたわそれ」
今日はおしとやかに食べる覚悟で来ています。…おしとやかにラーメン食うって何なんだ。
「何にする？オススメは味噌」
「じゃあそれでいいよ」
「俺こっち！豚骨にする！」
「僕もまふくんたちとおんなじので」
メニューを広げたまふくんの一言に、それぞれの食べるものが次々と決まる。
まあ俺とluzはメニューに目すら通してないんだけど。正直食えればいい。
それから元気良く手を上げて、店員さんを呼ぶまふくん。
慣れた調子で注文していたから、何度も通っているのだろう。
「てからすくもluzも決め方雑すぎない？食べることに興味なさすぎでしょ！」
1人だけ豚骨ラーメンを選んだ天月くんが、不満げに口を尖らせてそんなことを言ってくる。
俺とluzは顔を見合わせて、それから困った顔で天月くんを見た。
「だってまふくんがオススメだって言ってたから……正直食えりゃ何でもいいし」
「あー！ほんとにらすくは食べることに興味ないね！？食えりゃいいって何！？」
しかし俺の答えがお気に召さなかったのか、天月くんはじとっとこちらを見つめてくる。
食えりゃいいは食えりゃいいだよ。そのまんまの意味だよ。
「僕はまふくんのオススメなら美味しいだろうなぁって思ったから…。食べることはちゃんと好きですよ？」
そしてluzはそんなことを言って、天月くんの攻撃から逃れていく。ずるい。
──…でも確かに、俺って。
「……あんまり食べるの好きって思ったことないかも…？」
luzの「食べるの好き」という言葉に引っかかりを感じて、思わず小さく呟く。
それを聞いて、注文の終わったまふくんまでもが俺を見つめてきた。
「本気で言ってる？」
「…え？あ、うん」
すごい真剣な顔で言われて、思わず答える声が小さくなった。
俺、なんかマズイこと言った…？
「…じゃあ今度美味しいお店紹介してあげるから！」
と思ったら、途端に笑顔になってそんなことを言ってくる天月くん。
まふくんもぶんぶん頷いて、優しく微笑んだ。
「ラーメン以外にもいっぱい美味しいお店あるから」
「僕もオススメのお店教えますね！」
luzまでもがそんな風に言って笑ってくれる。
──…何か知らないけどラッキー、かも？
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暁☆(プロフ) - めぞぴあのさん» コメントありがとうございます！頑張って更新します✨️ (7月13日 0時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
めぞぴあの(プロフ) - ハマりました！続き楽しみです！ (6月29日 21時) (レス) id: 269b094ab0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - あの。はい。無事に沼りました。更新、ありがとうございます！ (6月25日 20時) (レス) @page50 id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！大手歌い手さんも魅力いっぱいなので、ぜひぜひこの機会に沼にハマっちゃってください〜！ 私の話がきっかけになってくださればとても嬉しいです！ (6月21日 15時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
月 - うわー…。文章力すごすぎません？ これから読んでこの界隈はまりそうです。irisとかはずっと好きなんですけど、大手歌い手さんには手を出してなかったんです。更新、無理のない範囲で頑張ってください！ (6月20日 3時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2020年5月6日 22時
