84話 ページ42
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まふくんに案内してもらって着いたラーメン屋さん。
その1番奥の角の席に、まふくんが呼んだという2人は座っていた。
「らすくこんばんは！元気？」
真っ先に声をあげたのは、茶髪がよく似合う王道イケメン天月くん。
にっこり無邪気な笑みを浮かべて手を振ってくる彼に、あるはずのない尻尾が見えた。
「こんばんは。普通だけど…天月くんは元気そうだね」
「おかげさまでー」
それからその天月くんの向かい側に、初めて見るイケメンさんが。
明るい…白、といってもいいのかな。シルバー？みたいに目立つ髪色で、座っていてもわかる背の高さ。
整いすぎていてちょっと怖いくらいだけど、こっちを見てふわりと微笑んだその顔に恐怖は感じなかった。
「初めましてこんばんは、luzです」
「え、luzさん！？えと、初めましてらすくです」
それから彼の口から飛び出た名前に、思わず大きな声が出る。
──luzさん。会うのはもちろん、今まで話したこともなかった。
動画では何度か見たことあるけど、本当に、こうやって直接関わるのは初めてだ。
「僕のが年下なんでタメでいいですよ。…あと、実はまふくんがらすくんって呼んでるの聞いてて…僕もらすくんって呼んでもいいですか？」
ほわん、なんてお花が飛びそうな柔らかい雰囲気を纏うluzさ──…luzくん。
何度か動画で聞いた歌声から勝手に大人っぽいイメージを持っていたから、まず年下なことに驚いた。
「え、俺のが年上だったのか…。じゃあ遠慮なくタメで。好きなように呼んでくれればいいよ」
「わぁありがとうございます！僕のこともluzって呼び捨てでいいです！」
「ん、わかった」
何となく尻尾を振った犬を彷彿させる、luzくん改めluzの姿。
こんなに年下オーラのある歌い手さんと関わるのは初めてで、何となく新鮮な気持ちになった。
「天月くんとluzだったんだな、まふくんが呼んだの」
「うん、あまちゃんらすくんに会いたがってたもんね」
「わー！ちょっとまふくん！」
まふくんの言葉に、たちまち顔を赤くする天月くん。…何その反応、こっちまで恥ずかしいわ。
「luzくんはまだらすくんと会ったことないって言ってたから、せっかくの機会だしと思って」
「会えて嬉しいです！」
「…あー、うん。ありがと」
luzくんのその素直すぎる態度も、俺の頬を熱くするのには十分で。
らすくん照れてる〜とニヤニヤするまふくんは無視して、俺は天月くんの隣に座らせてもらった。
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暁☆(プロフ) - めぞぴあのさん» コメントありがとうございます！頑張って更新します✨️ (7月13日 0時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
めぞぴあの(プロフ) - ハマりました！続き楽しみです！ (6月29日 21時) (レス) id: 269b094ab0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - あの。はい。無事に沼りました。更新、ありがとうございます！ (6月25日 20時) (レス) @page50 id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！大手歌い手さんも魅力いっぱいなので、ぜひぜひこの機会に沼にハマっちゃってください〜！ 私の話がきっかけになってくださればとても嬉しいです！ (6月21日 15時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
月 - うわー…。文章力すごすぎません？ これから読んでこの界隈はまりそうです。irisとかはずっと好きなんですけど、大手歌い手さんには手を出してなかったんです。更新、無理のない範囲で頑張ってください！ (6月20日 3時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2020年5月6日 22時
