49話 ~uratanuki side~ ページ5
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「ぅお、寝てんじゃん…」
相当眠かったのか、ソファーに座って今にもずり落ちそうな体勢で寝落ちているAに苦笑が零れる。
買い物時間はおよそ30分ほど。
こんな短時間で寝られると思っていなかった俺は小さくため息をついて、それから買ってきたものを冷蔵庫に詰め始めた。
…やっぱりA、疲れてたんだな。
食材のついでに買ってきたレッ〇ブルをパソコンの隣に置いておいてやる。お疲れさん。
チラリと見えたパソコンには、俺にはよく分からない数字のデータが写し出されていた。
こーゆうデスクワークと縁のない俺は、思わず顔をしかめる。声優で良かった。
それから少し迷って、眠っているAの肩を叩く。
起こすのは忍びないけど、たぶんこれやんなきゃやばいやつだろ。心を鬼にするんだ俺。
「おーい、起きろって」
「んぅ…」
眠り自体は深くなかったのか、とろとろとAが目を開ける。
知ってたけどまつ毛長いな、こいつ。
なんてゆーか色気が……って何考えてんだ俺！
「っへ、あ、寝てました俺！？」
「起こすのも悪いかなって思ったけど、明日遊びたいんだろ？」
「ぅあ…うらたさんってたまにスパダリ発揮してきますよね…起こしてくれてありがとございます…」
寝ぼけてんなA。
いつもよりふにゃふにゃした喋り方でそんなことを言って目を擦る彼に、思わず苦笑を零す。
「はいはい。Aはお仕事しましょーねー」
んん、なんて嫌そうな声をあげながらパソコンに向き直るA。
カタカタとキーボードを叩く音が響き始めて、俺はゆっくり立ち上がった。
「とりあえずキッチン借りていい？飯、簡単なのなら俺も作れっから」
Aのためというよりかは俺のため。もう22時を過ぎてるんだ、早く飯食いたい。
そう思ってAに声をかけると、いいんですか？と申し訳なさそうに眉を下げられた。
「さすがに飯までって悪いです」
「いーの。これはお腹が空いた俺のため。どうせAに頼んでもインスタントラーメンとかだろ？やだよ」
図星だったのか、俺の言葉に黙り込むA。
よく今まで生きてこれたよなぁ、なんて思ったのはさすがに言わないでおく。おまえいつか栄養失調でぶっ倒れるぞ。
「…じゃあ、お願いします」
若干不服そうに頭を下げたAに、俺はもちろん頷いた。
せっかくだし料理もできるかっこいい先輩だってことを見せてやんねーとな。
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暁☆(プロフ) - めぞぴあのさん» コメントありがとうございます！頑張って更新します✨️ (7月13日 0時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
めぞぴあの(プロフ) - ハマりました！続き楽しみです！ (6月29日 21時) (レス) id: 269b094ab0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - あの。はい。無事に沼りました。更新、ありがとうございます！ (6月25日 20時) (レス) @page50 id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！大手歌い手さんも魅力いっぱいなので、ぜひぜひこの機会に沼にハマっちゃってください〜！ 私の話がきっかけになってくださればとても嬉しいです！ (6月21日 15時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
月 - うわー…。文章力すごすぎません？ これから読んでこの界隈はまりそうです。irisとかはずっと好きなんですけど、大手歌い手さんには手を出してなかったんです。更新、無理のない範囲で頑張ってください！ (6月20日 3時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2020年5月6日 22時
