81話 ~mafumafu side~ ページ39
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「どうしようあまちゃんらすくんが可愛い」
らすくんとの通話を終えて数十秒。
そのままの勢いであまちゃん──こと天月くんに電話をかけた僕は、開口一番そんなことを呟いた。ガチトーンで。
『え、何急にどうしたの』
一方あまちゃんの方からは、困惑した声が聞こえてくる。
そりゃそうだよね、ごめん。でもこの気持ちを僕は今誰かと共有したいんだ。
「さっきらすくんに電話したんだけどさぁ…まずどうしてあんなにイケボなの？最初の『はい』からもう僕殺されかけたんだけど」
『あ、わかるらすくに電話は危険だよね。耳元であんな声出されると普通に死ぬから』
──あまちゃんを通話相手に選んだ理由は単純。彼が僕と同じくらい拗らせたらすくんファンだから。
こんなオタクっぽくらすくんについて語れるのはあまちゃんだけだ。
志麻さんとか96ちゃんもらすくんのリスナーさんではあるものの、たぶん僕らみたいに拗らせてない。健全なファン。
「…てゆーか聞いて！？さっきの電話もちろん声はいつも通りイケボだったんだけど、それ以上にデレが！らすくんって唐突にデレてくるからずるい！」
『なんか幸せだったのはわかったからとりあえず落ち着いて。俺今何も状況把握してないから！』
興奮して早口にまくしたてると、あまちゃんからストップがかかった。ごめんね。
とりあえず深呼吸して落ち着いてから、さっき僕の身に起こったことを説明する。
「僕電話でらすくんにさ、今度ご飯行こって誘ったの。そしたらOKしてくれて」
もちろんご飯の約束できたことも嬉しいに決まってるけど、それ以上に、そのあとが。
「『まふくんに会えるの嬉しい』って…イタズラっぽく言ってきて…なんなの狙ってるの？急に可愛い声出してこないでほしいしんどいから」
『うわあそれは死ぬね！？いいな俺もそんなこと言われたい！！』
急にきた可愛すぎるデレにびっくりして思わず通話は切ってしまったけれど、耳にはしっかりらすくんの声が残っている。
いつもクールならすくんは、声のトーンをあまり変えたりしない。淡々とした、落ち着いた声色。
僕みたいにはしゃいで声が高くなるとか滅多にないし……まあ、かと言って冷たさを感じる声でもないんだけど。
なのにさっきの電話、らすくんの声は弾んでいて……それこそ小悪魔女子ってかんじに。
不意をついて出されたイタズラっぽい声に、興奮しないわけがない。
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暁☆(プロフ) - めぞぴあのさん» コメントありがとうございます！頑張って更新します✨️ (7月13日 0時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
めぞぴあの(プロフ) - ハマりました！続き楽しみです！ (6月29日 21時) (レス) id: 269b094ab0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - あの。はい。無事に沼りました。更新、ありがとうございます！ (6月25日 20時) (レス) @page50 id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！大手歌い手さんも魅力いっぱいなので、ぜひぜひこの機会に沼にハマっちゃってください〜！ 私の話がきっかけになってくださればとても嬉しいです！ (6月21日 15時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
月 - うわー…。文章力すごすぎません？ これから読んでこの界隈はまりそうです。irisとかはずっと好きなんですけど、大手歌い手さんには手を出してなかったんです。更新、無理のない範囲で頑張ってください！ (6月20日 3時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2020年5月6日 22時
