48話 ページ4
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うらたさんを家に入れて、とりあえず俺はシャワーを浴びた後。
風呂場から出た俺は、ちょうどキッチンから出てきたうらたさんに思わず固まった。
「おまえほんっとさぁ…」
呆れたように怒ってくるうらたさん。ごめんなさい。
「何で冷蔵庫ん中水とか酒とかしかないわけ？食べれるもんなんてそこに山積みになってるカップラーメンくらいじゃん」
俺だってうらたさんが来るって事前にわかってたら食料買いに行ったよ。アンタが急に来たから悪いんだろ。
心の中で子どもじみた言い訳を呟いて、俺はうらたさんから静かに目を逸らした。
足元でバニラがうろうろしているのが目に入る。
「Aってほんと自分のことになると雑だよな…来て良かったわ」
「いやもう帰ってくださいよ。おもてなしも何も出来ないから」
しゃがんでバニラを撫でながら、何とかうらたさんを追い返そうと奮闘する。
時刻は午後9時すぎ。早すぎるかもしれないけど実はもう俺眠いんです。さっさと仕事して寝たい。
「帰るわけねぇだろ。とりあえず今から食料買ってくる。Aは仕事でもしといて！」
「え、は？お金…」
「俺出すからいい！行ってきます！」
俺の意見なんか無視してバタバタと玄関から出て行くうらたさん。
半ば呆然とその後ろ姿を見送って、俺はゆっくり立ち上がった。この界隈嵐みたいな人ばっかだよな。
てゆーかお金…うらたさんはああ言ってたけど、帰ってきたらちゃんと返そう。
小さくあくびを零しながら、会社から持って帰ってきたデータをパソコンで開く。
数字の羅列に一瞬絶望して、それから俺はキーボードに手をかけた。
黒猫が邪魔をしてくるのはいつものこと。適当にあしらいながらキーボードを叩く。
単調な作業は眠気を誘発するには最適すぎて、だんだん頭が重くなってきた。さすがにまだ寝れない。
しばらくキーボードを叩いていると、不意にスマホが震えていることに気がついた。
見ると、96猫から電話がかかってきている。…すっかり忘れてた。
「もしもし？」
『あっらすく出た！明日夜配信しよって話になったから、15時くらいにまーしぃの家に集合ね』
配信、の言葉にようやく思い出す。そういえばそんな話を昼してた。
志麻くんの家の場所なんて知らないけど、後から本人に聞けばいいか、と頷く。
「ん、りょーかい。じゃあまた明日」
それまでにこの仕事は終わらせよう、と俺は眠気を飛ばすために軽く頭を振った。
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暁☆(プロフ) - めぞぴあのさん» コメントありがとうございます！頑張って更新します✨️ (7月13日 0時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
めぞぴあの(プロフ) - ハマりました！続き楽しみです！ (6月29日 21時) (レス) id: 269b094ab0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - あの。はい。無事に沼りました。更新、ありがとうございます！ (6月25日 20時) (レス) @page50 id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！大手歌い手さんも魅力いっぱいなので、ぜひぜひこの機会に沼にハマっちゃってください〜！ 私の話がきっかけになってくださればとても嬉しいです！ (6月21日 15時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
月 - うわー…。文章力すごすぎません？ これから読んでこの界隈はまりそうです。irisとかはずっと好きなんですけど、大手歌い手さんには手を出してなかったんです。更新、無理のない範囲で頑張ってください！ (6月20日 3時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2020年5月6日 22時
