63話 ~senra side~ ページ20
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配信が始まって1時間。
やっとグラスを1杯空けたらすくんに、俺はそっと声をかけた。
「らすくんもうだいぶ酔ってるやろ、大丈夫？」
「……ん、大丈夫」
［声ふわふわしてる！］
［え、大丈夫ですか？］
ほっぺたは赤く火照ってるし、喋り方もどことなくふわふわしている。
泥酔ってわけじゃないけど、俺が4缶くらい空けたレベルでは酔ってるかんじだ。ほんまに弱いんやな。
しかもらすくんは酔ってくると眠たくなってくるタイプなのか、目元がとろんとしている。かわええ。
「らすくはとりあえずもう終わりな。無理そうやったらそっちで休んどき？」
少しも顔色の変わっていない志麻くんに言われ、らすくんは1拍遅れて頷いた。
飲むペースめっちゃ遅いなって思ってたけど、こーゆうことならしゃーないな。
「…てかセンラくんもふつうに顔あかくない？」
「ええほんまぁ？そんな酔ってへんけどなぁ」
［この2人癒されるw］
［らすくんの喋り方可愛すぎる］
［あれ、センラさんも？w］
「てゆーか志麻くんは酔わなさすぎやないですか？センラもほろ酔いレベルには酔ってるんですけど〜」
「俺はまだいけるで！センラさんはほどほどにしとき？」
［センラさん可愛いなw］
［さすが志麻さん！］
ちっとも酔わない志麻くんに絡むと、雑にあしらわれた。
らすくんはちょっとだけ呂律が危うくなってきてる。
「そういやらすくんは猫飼ってるんやっけ。この前の配信で聞いたんやけど」
「あっうん。バニラってゆー黒猫なんやけど、めっちゃかわいい。センラくんと志麻くんはねこ好きなん？」
［えっ今らすくん訛ってた？］
［らすくん方言！？］
いつもよりふわふわしたらすくんの声。
その柔らかい声で紡がれた、センラの使う京都弁とよく似た方言に、俺と志麻くんは揃ってびっくりした。ついでにコメント欄も。
「らすくって出身どこやったっけ。京都？」
志麻くんの質問に、ふるふると首を横に振るらすく。京都ではないんやな。
「滋賀です。ゆうてへんかったっけ？」
［何からすくんが訛ってるの新鮮！］
［滋賀！！］
なるほど京都弁っぽかったのは隣やからか。
ちょっとだけらすくんを近くに感じて、嬉しさが湧きあがる。
てゆーか普段使ってへん方言が出るって、相当酔ってるのでは？
チラリと志麻くんを見ると彼も同じ気持ちだったのか、お酒配信はお開きになった。
こんな可愛ええらすくんを見るのは俺らだけでええやろ。
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暁☆(プロフ) - めぞぴあのさん» コメントありがとうございます！頑張って更新します✨️ (7月13日 0時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
めぞぴあの(プロフ) - ハマりました！続き楽しみです！ (6月29日 21時) (レス) id: 269b094ab0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - あの。はい。無事に沼りました。更新、ありがとうございます！ (6月25日 20時) (レス) @page50 id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！大手歌い手さんも魅力いっぱいなので、ぜひぜひこの機会に沼にハマっちゃってください〜！ 私の話がきっかけになってくださればとても嬉しいです！ (6月21日 15時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
月 - うわー…。文章力すごすぎません？ これから読んでこの界隈はまりそうです。irisとかはずっと好きなんですけど、大手歌い手さんには手を出してなかったんです。更新、無理のない範囲で頑張ってください！ (6月20日 3時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2020年5月6日 22時
