58話 ページ14
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──そんなこんなでホラゲを進め、時計の針が21時34分を指した頃。
「とりあえず今日はここまでにしよか？もう1時間半やし」
「あ、ほんとですね」
「よっしゃみんなお疲れさまー！長い時間付き合ってくれてありがとうね！」
［時間あっという間ですね〜］
［お疲れさまー］
志麻くんの一言で、ようやく初めてのゲーム配信は幕を下ろした。
そのまま志麻くんがカメラを消してマイクを切って、枠を閉じてくれる。
何から何までありがとうございます。
「楽しかったぁー！じゃあ私は帰るけど…らすくは泊まるんだっけ？」
「あー、うん。てかこんな時間なのに女の子1人で大丈夫？送ってこうか？」
随分ご満悦な様子でソファーからぴょん、と立ち上がる96猫に俺は思わず声をかけた。
午後9時半すぎ。当たり前だけど外は真っ暗だ。
「えっ何らすくめっちゃイケメンだし紳士じゃん。モテそう！」
人が親切で言ってあげたというのに、それを茶化してくる96猫。
性格悪いなおまえ、と言いたくなったけど、彼女の頬が少し赤くなっているのを見てやめた。照れ隠しか。
「俺が送ってくよ。らすく車じゃないし、そもそも96ちゃん送ったところで俺んちまで戻ってこれへんやろ？」
「あ、確かに」
96猫の言葉を借りるなら、紳士なのは俺だけじゃなく志麻くんもだ。
さらりとそんなことを言ってスタスタ玄関へと向かう志麻くんを、96猫が慌てて追いかけていく。
…志麻くんって配信のときはギャーギャー騒いでてわかんないけど、普段は大人っぽくてかっこいい。俺もあんな風になりたかった。
「待ってまーしぃ！ありがとう！！」
96猫は配信でも配信じゃなくてもうるさいのに変わりないけど。…まあ、裏表がないってことだろう。
別に志麻くんに裏表があるわけじゃないけどな。
配信中はいつもよりテンション上げるのが普通な気がするし。96猫ってすごい。
「じゃあらすく、留守番お願いします。シャワー勝手に浴びといて大丈夫やで。服、綺麗なのリビングんとこ積んであるで」
「ありがとうございます。行ってらっしゃい、気をつけて」
出掛ける人に向かって「気をつけて」と言うと事故率が低くなるとか何とか、聞いたことがある。
それを思い出しながら志麻くんに向かって言うと、彼と96猫は顔を見合わせて、それからクスリと笑った。
「なんからすく、奥さんみたいやな」
「は？」
俺の低音に逃げるように家を出て行った2人。笑えない冗談はやめてくれ。
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暁☆(プロフ) - めぞぴあのさん» コメントありがとうございます！頑張って更新します✨️ (7月13日 0時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
めぞぴあの(プロフ) - ハマりました！続き楽しみです！ (6月29日 21時) (レス) id: 269b094ab0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - あの。はい。無事に沼りました。更新、ありがとうございます！ (6月25日 20時) (レス) @page50 id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！大手歌い手さんも魅力いっぱいなので、ぜひぜひこの機会に沼にハマっちゃってください〜！ 私の話がきっかけになってくださればとても嬉しいです！ (6月21日 15時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
月 - うわー…。文章力すごすぎません？ これから読んでこの界隈はまりそうです。irisとかはずっと好きなんですけど、大手歌い手さんには手を出してなかったんです。更新、無理のない範囲で頑張ってください！ (6月20日 3時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2020年5月6日 22時
