57話 ページ13
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「この辺でええやろ」
画面の中の何かヤバい女の人にびびってると、志麻くんがその隙にサクサクとカメラを設置してくれる。
カメラとか緊張するな…全部見られるってことだもんな。マスクしてて良かった。
「はい、後はつけるだけやけどもういい？」
「いいよ！」
「…うん」
ピッ、と軽い音がした。
急にコメ欄の流れる速さが倍くらいになる。え、こわ。
「やっほー96猫だよー」
［可愛い〜］
［96ちゃんで志麻くんとらすくん見えないww］
［96ちゃん！！］
カメラに向かって無邪気な笑顔でぶんぶん手を振る96猫。カメラとの距離近すぎだろ。
「はい、あっちがらすくね！らすくこっち、カメラ向いて！」
「ゲームしてるやつに何て要求すんだよ…」
［えっえっかっこいい］
［手振ってるのかわいすぎる］
［何この正統派イケメン］
［らすくんの顔初めて見る…！］
96猫に言われて仕方なくカメラの方を見る。
俺は彼女みたいに愛想よく笑うなんて苦手だから、真顔で小さく手を振っておいた。これで許してください。
「んで、あっちがまーしぃ！」
「はーいこんばんは志麻でーす」
［相変わらずかっこいいですね！］
［知ってたイケメン］
［こんばんはー！］
志麻くんは慣れたようにカメラに向かってイケメンな笑顔を向ける。さすが。
「じゃあ続きやろうやらすく！ほら、次そこの部屋入ってみ？」
「え、待ってさっきここ女の人入ってってましたよ…？マジで言ってる…？」
［カメラありがとうございます］
［志麻くんに近づくらすくん可愛いなw］
「っはい入った…って、は、」
「うわあぁあ！」
「96ちゃん初見じゃないのに叫んでどうすんねん」
［なるほどこれは確かにカメラありでしか伝わらない可愛さww］
［96ちゃんwww］
［ゲームよりらすくんに目がいく］
［志麻さんイケメンw］
部屋のドアを開けた瞬間目の前に現れた血塗れの女の幽霊に肩が跳ねた。カメラ今すぐ消したい。
96猫と違って動じない志麻くんの方にさらに寄りつつ、俺は少しずつゲームのキャラを動かした。
「てかまーしぃ普段もっと怖がりじゃん。まーしぃばっかかっこいいのずるいわぁ」
「何やそれ、らすく来てるんやからかっこいい先輩でいたいに決まってんやろ？俺昨日このゲーム予習しといたもん」
［予習ww］
［昨日やったんですかw］
衝撃的すぎる志麻くんの一言に、思わずえ、と声が漏れる。
ずるすぎませんかそれ…。
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暁☆(プロフ) - めぞぴあのさん» コメントありがとうございます！頑張って更新します✨️ (7月13日 0時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
めぞぴあの(プロフ) - ハマりました！続き楽しみです！ (6月29日 21時) (レス) id: 269b094ab0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - あの。はい。無事に沼りました。更新、ありがとうございます！ (6月25日 20時) (レス) @page50 id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！大手歌い手さんも魅力いっぱいなので、ぜひぜひこの機会に沼にハマっちゃってください〜！ 私の話がきっかけになってくださればとても嬉しいです！ (6月21日 15時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
月 - うわー…。文章力すごすぎません？ これから読んでこの界隈はまりそうです。irisとかはずっと好きなんですけど、大手歌い手さんには手を出してなかったんです。更新、無理のない範囲で頑張ってください！ (6月20日 3時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2020年5月6日 22時
