第２６幕 隠された時間 （主人公サイド） ページ27
それ以降も、『記憶喪失』という単語が出てくる事は一度もなかった。
銀時からは勿論、神楽ちゃんや新八君からさえ。
・・・・もしかしたら記憶喪失は私の勘違いだったのかもしれない。
そうも思おうとしたけれど、やっぱり駄目だった。
私は、確かに記憶喪失になった。
「最後までプールを楽しませてあげられなかった事、ゴリラが申し訳ないって言ってたアル」
「お見舞いに、姉上が暗黒物質を持ってきて大変だったんですから」
彼らの話は、どれも聞き覚えがあるのだ。
・・・という事は・・・。
そこから分かる結論は一つ。
・・・・多分、彼らは私が記憶喪失になった事を私自身に隠そうとしている。
私がその事を覚えているとは知らずに。
だから、一度私にした話を、もう一度しているのだ。
彼らは、私が記憶喪失になった事を『覚えていない』と思っているから。
最初に『何も覚えていない』と思わず頷いてしまったのがまずかったかもしれない。
でも、今更言い出す事は出来なかった。
何故彼らがこの事を隠したがるのかは分からないけれど、
優しい彼らの事だから、きっと私を気遣っての事なのだろう。
だから、私はその気遣いをありがたく受け取る事にした。
そう、大丈・・・・・・。
----俺の声が聞こえねェのか、上条Aァァァァァァァァ！！！！----
「・・・・・・！！」
突如頭の中に響いた声に、私は体を震わせる。
「Aさん・・・？」
新八君の心配げな声に答える余裕もなく、私は考え込んだ。
・・・今のは・・・・・・いつの言葉・・・・？
そして、あの声は・・・・・・。
私は一度頭を落ち着かせると、ようやく新八君の声に『大丈夫だよ』と答えてから、尋ねる。
「あの・・・土方さんは・・・今どうしてるのかな・・？」
「え？土方さん・・・ですか？」
新八君は、一瞬ギクリとしたように表情を引きつらせると、銀時の方を見た。
・・・・新八君・・・・？
私の怪訝そうな表情を見てか、銀時は慌てたように言葉を取り繕う。
「えっと・・アイツは今・・・ちょっとした事件の後始末に忙しくてな」
「事件の後始末・・」
やっぱり、私が記憶喪失になったのは確実らしい。
あの時は確か、事件の捜査と言っていた。
それが今は、後始末になっている。
その二つの事件が同一のものかどうかは別にしても、時間はちゃんと順序よく流れていた。
その後、私は何となく事件の事を詳しく聞いてみたけれど、誰も答えてはくれなかった。
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なーさん(プロフ) - テスト頑張ってください!! (2014年11月16日 18時) (
レス) id: d351fb8f9b (このIDを非表示/違反報告)
List(プロフ) - 頑張ってください！！いい結果待ってます！！＾＾ (2014年11月16日 18時) (レス) id: 03b1c2db39 (このIDを非表示/違反報告)
声優志望の塊 - テスト頑張って下さい！！私も期末テストがァァァ…(汗)お互い頑張りましょう！！ (2014年11月16日 16時) (レス) id: 6657ffd95b (このIDを非表示/違反報告)
リア - アニさん» 春雨は一応出てくる予定です！！メインではないので、申し訳程度ですが・・・・・。楽しみにしていてください！！ (2014年11月16日 14時) (レス) id: d14a04e072 (このIDを非表示/違反報告)
アニ - 御返事ありがとうございます！紫京登場しましたけど、春雨がでてくるのでしょうか?p (2014年11月9日 14時) (レス) id: a3f197bbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リア | 作成日時：2014年9月18日 20時
