十一時限目。制作：コッペリア ページ15
「実は先生、月に一度ほど脱皮をします」
どこからか聞こえる先生の声に、皆がきょろきょろと周りを見回す。
いつもの先生とは似ても似つかない、低い声。
どこにも先生はいないのに、声が聞こえる。
そんな事実に、風村は寒気がした。
「脱いだ皮を渚君にかぶせて守りました」
寺坂が天井を見上げた。
天井には、目を爛々と光らせた先生がいた。
「月一で使える、先生の奥の手です」
先生はとても怒っていた。
先生の顔は、
真っ黒。ド怒りだ。
風村は怖くなって身をちぢこまらせる。
「寺坂、吉田、村松。首謀者はお前ら三人だろう？」
「い、いや……」
「渚が勝手に……っ」
流石の不良組も怯えている。
その時爆風が教室を襲った。
教室に悲鳴が響く。
そして、ゆっくり目を開けると、先生が何かを抱えている。
四角くて、堅そうなもの。そして、名前が書かれている。
表札だ。
寺坂、吉田、村松と書かれた板が、カランと音を立てて落ちた。
「政府との契約ですから先生は決して君たちに危害を加えません。
が、しかし、次また先程のような方法で殺しに来たら、
君たち以外には何をするかわかりませんよ」
床に沢山の表札がばら撒かれる。
「潮田」、「ＳＵＧＩＮＯ」、そして「風村」……。
風村には先生がとても怖く見えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コッペリア - 一旦更新停止します！すみませんっ (2015年9月25日 23時) (
レス) id: c8702e6d3f (このIDを非表示/違反報告)
レオ - 短くてすいません！ (2015年6月28日 15時) (レス) id: 5b3c6e5489 (このIDを非表示/違反報告)
レオ - ありがとうございます！ (2015年6月28日 15時) (レス) id: 5b3c6e5489 (このIDを非表示/違反報告)
コッペリア - どーぞー。書くとき聞かずにどんどん書いてね！ (2015年6月28日 15時) (レス) id: c8702e6d3f (このIDを非表示/違反報告)
レオ - 十時限目、誰が書きますか？もし良かったら私が書いていいですか？ (2015年6月28日 11時) (レス) id: 5b3c6e5489 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コッペリア | 作成日時：2015年5月30日 23時
