【壱】上弦の零は平和を願う 【鬼滅の刃】

鈴乃音、無惨と出かけるんだってよ ページ14

『 今日は綺麗な星空が見える… 』


鬼舞辻「 それなら今日はどこか行くか？ 」



夜空を見上げて座っていると、突然隣から声が降ってきた。

驚き顔を上げると、無惨様だった。



『 いいの！？ 』


鬼舞辻「 Aは技の特訓を頑張ってるみたいだからな 」



こんな幸せの感情を纏っている無惨様は初めてだ……

おお、怖い怖い



『 夜は空いているお店も少ないから… 』


鬼舞辻「 雑魚の鬼共を始末しに行くぞ 」


『 うわぁ残忍…そこ普通人間じゃないの？ 』


鬼舞辻「 夜は鬼狩り共が出るから気をつけないといけないからな 」




それにAの特訓の成果を発揮出来るしな、と無惨様は続けた。

いや、私は鬼を殺しに行きたい訳じゃ……



鬼舞辻「 行くか 」ﾀﾝｯ


『 ちょ、待ってよ！ 』ﾀﾝｯ



─────────────



『 無惨が完全に人間の気配だ〜 』


鬼舞辻「 その名を口にするな。バレるだろう 」



人間の男性に化けた無惨様は、完全に気配が人そのものだった。

無惨様と言われれば「あ、気配違うけど似てるな」ぐらいだし……



鬼舞辻「 雑魚一匹目だ。調教してやれ 」


『 はいはい 』




「 人間か！？食わせろッ 」


「 おい待て！俺が先に見つけたッ 」



二匹の鬼が私に向かって襲いかかろうとしてくる。

気配、人間そっくりでしょ？私の特訓の成果だよ。



『 むざ…じゃなかった。ねぇねぇこいつらどうする？ 』


鬼舞辻「 頸を切っていい 」『 了解 』



私は扇を何回か仰ぎ、開いたまま鬼に向かって扇を向けた。




「 ……あ？ 」


「 ……！？ 」



一瞬のうちに二匹の鬼が生首になった。

嗚呼、脆くて弱い……



「 クソっでも再生できる……あれ？ 」


「 なんで再生できないんだ！？ 」



生首が必死に動いて回る。面白い



『 ふふ、ごめんね？私の血を混ぜた攻撃だったの。


私の血は鬼を破壊する力を持ってるんだって〜だから……






君たちとはサヨナラだ 』ﾆｺｫ

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