Y学園のキャラと過ごしたい！(短編集)【妖怪学園Y】

ラント君　登校 ページ3

ラントside


今日は雨。私は傘をさし、寮を出た。

私は霧隠ラント。このY学園の生徒会長だ。

雨は苦手だ。とは言え、今は小雨程度にしか降っていないが。

少し憂鬱な気持ちで歩いていると、向こうにAが見えた。

傘をさしていない。小雨だから要らないと判断したのだろうか。

A「霧隠先輩ー！」

まさかこちらに走ってくるとは思わなかった。

私に気づいた彼女は、笑顔で私の方にかけてくる。

...とてつもなく可愛い。雨なのに元気だな。

A「ハァ、ハァ。おはようございます！霧隠先輩！」

走ってきたから疲れたのだろう。息を切らしながら、輝かしい笑顔で挨拶をしてくれた。

ラント「あぁ、おはよう。」

A「学校まで先輩と一緒に行きたいです！いいですか？」

なんだその思わせぶりな発言は。

好きなやつにそんなことを言われたら理性が保てなくなる。

A「あ...だめですか...？」

上目遣いで聞いてくる。

...だめだ。可愛い。

私は遠い方の彼女の肩を掴み、自分に寄せる。

周りから見たら、私がAを抱きしめているように見えているだろう。

A「...？！霧隠先輩？！」

ラント「一応小雨が降っているから濡れるだろう。私の傘に入って行け。」

私の急な行動に動揺し、顔をほのかに紅潮させたAに言いはなつ。

A「...ありがとうございます...」

下を向いてしまった。それでも彼女の顔が赤くなっていることが分かる。可愛いな。

ちなみに、私は平然を装っているがめちゃくちゃ耐えている。彼女の可愛さという誘惑に。



そして、私達は相合傘をしながら登校をした。

チアキ君　試験直前(リクエスト)→←ジンペイ君　居残りの会話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す